こんにちは。
今回の豆知識のテーマは、
『コニャックなのに「シャンパーニュ」?』です。
コニャックのラベルに、
「グランド・シャンパーニュ」や
「フィーヌ・シャンパーニュ」と記載されているものをよく見かけます。
これってブランデーでしょ、シャンパーニュってシャンパンが作られている所じゃないの?と、疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回はその疑問について触れていきたいと思います!
目次
コニャックとシャンパーニュの繋がり
フィーヌ・シャンパーニュが多いと思うけど?
その記しがさすものは
コニャックとシャンパーニュの繋がり
コニャックは、フランスのコニャック地区の法定地域内で造られるブランデーのことです。
この地区でも6つの等級に分けられているのですが、コニャックの街の地層がシャンパーニュ地方と似ている石灰岩層であることから、コニャック周辺には「シャンパーニュ」という言葉を取り入れたエリアがあるのです。
その6つのエリアは上級から順に、グランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ボルドリー、フォンボア、ボンボア、ボアオルディネールが存在します。
その中でもグランド・シャンパーニュは、コニャックのブランデー用葡萄の取れる最良の産地と言われています。
豊かな香りとボディのあるブランデーが出来ますが、熟成に時間がかかるのが特徴です。
そんなことから、グランド・シャンパーニュ地域の葡萄だけを用いたコニャックの生産量は少ないですが、非常に高品質で地元フランスでも評価の高いものとなります。
そして「フィーヌ・シャンパーニュ」ですが、6つの等級のうち、最良地区である2地区、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュの原酒のみを使用して作られたコニャックのことをさします。
細かく言いますと、グランド・シャンパーニュに50%以下の割合で、プティット・シャンパーニュのブランデーをブレンドしたものです。
フィーヌ・シャンパーニュが多いと思うけど?
レミーマルタンやヘネシーなどの、大手メーカーのコニャックは、だいたい
フィーヌ・シャンパーニュにランクされています。
グランド・シャンパーニュ(100%)にしたらいいじゃない?という疑問があると思いますが、大手メーカーがグランド・シャンパーニュ規格のコニャックを造らないのは、
グランド・シャンパーニュ地区の面積がとても狭く、生産量が確保できないことが理由なんです。
ですから、プティット・シャンパーニュを混ぜて大量生産をしているという言い方も出来るわけです…。
その記しがさすものは
ブランデーの原料はワインと同じ葡萄です。
ブランデーが多く作られるフランスとイタリアは共にワイン王国でもあります。
特に有名な「コニャック」の正式名称をたどると、
「オー・ド・ヴィ・ド・ヴァン・ド・コニャック(Eau-de-vie de vin de Cognac)」、つまり
「コニャックワインのブランデー」と言われるように、フランスではブランデーは
ワインの一派と捉えられています。
グランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュといった記しは、ワインでいうロマネコンティやムルソーといった、その葡萄が生産された特定の場所を記す格付けだということなのです。