グレンアルビン(glen-albyn)の特徴
蒸留所の名前はケルト語で「陸地」を意味します。グレンアルビンは140年の歴史がある蒸留所でしたが、1983年に閉鎖。
スコットランドの北の玄関口とも呼ばれるインヴァネス市に位置し、1745年以降にこの街のウイスキー産業は廃れましたが、3つの蒸留所は生き残りました。
その後に隣接していたグレン・モール蒸留所と共に取り壊され、ウイスキーはまだ市場に残っていますが入手困難。
元々オフィシャルボトルはあまり出されておらず、希少感は高いですが見つけることは可能です。
グレンアルビンは色々な個性があり、上品で華やかな風味を持つ物やオイリーで濃厚な味わいな物などがあります。
歴史
グレンアルビン蒸留所は1846年、インヴァネスの市長であったジェームズ・サザーランドにより廃工場となっていたビール工場を改築して創業されました。
ローマ人がこの地に侵略を進める以前は、ケルト人は島の名前をアルビオンと呼んでいて、現在のイギリスを指すもっとも古い名称でもあります。
この蒸留所の設計は建築家のチャールズ・ドイグによって手がけられました。革新的として有名であったこの蒸留所ですが、1893年に140年の歴史に幕を落としました。
インヴァネスではとてもウイスキー作りが盛んに行われていましたが、周囲の蒸留所も現在ではすべて閉鎖され、グレンアルビンの蒸留所跡地には巨大なショッピングセンターがオープンしています。
エピソード
仕込み水には、ネッシーで有名になったネス湖から引いていました。グレンアルビンは新しいものを積極的に取り入れてきた蒸留所として知られていました。
蒸留所と事務所の間に当時ではほとんど使用されていなかった電話を取り入れたり、冷却用のワームタブは断面が丸い形状ではなく平らになっているものを使用したりもしていました。
タムドゥ蒸留所で有名なサラディンモルティングをグレン・モールと一緒に初めて採用したのもこの蒸留所です。
現在市場でもまだ見ることの出来るグレンアルビンですが、四半世紀も前に閉鎖されたため、ストックが無くなってし合えば永遠に呑めなくなってしまうウイスキーです。