(glenkinchie )
最高買取金額 | … | ¥2,000 |
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買取本数 | … | 2本 |
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グレンキンチー蒸溜所は、スコットランドの首都エディンバラから東南に約20km進んだロージアン地方の中心部にあります。「グレンキンチー」の意味は、ゲ―ル語で「キンチー川がある谷」。1825年頃に、レイト兄弟が農家の副業という形で創業しました。創業当時は、彼らの土地で育てた麦でウイスキーを作り、その搾りかすや廃液は牛の飼料として再利用していたそうです。
仕込みの水は近くを流れるキンチー川から引いており、それが蒸溜所の名前の由来になっているとも言われています。しかし、周辺が農業地帯で農薬等の汚染が心配されたため、現在はラマルミュアーの泉の水を利用しています。
通常はウイスキーの仕込み水には軟水が用いられますが、この泉は硬水です。ローランド・モルトの特徴をよく備えるモルト・ウイスキーで、ライ&スパイシーの軽い味わいのため、前酒に向いています。
エディンバラの南部に広がる農地・ペンケイトランド。かつて詩人が「私が目にした中で最も美しいトウモロコシ畑」とたたえています。
そんな土地にグレンキンチー蒸溜所が設立したのは、1825年のこと。ジョン&ジョージ・レイト氏が創業し、当時はミルトン蒸溜所という名前が付いていました。
しかし、19世紀後半に入ると蒸溜所の経営はとても厳しくなり、製材所として利用されていました。その経営を救ってくれたのは、エディンバラの醸造家とワイン商でした。彼らは1881年に自動の金属製マッシュタンや鉄道側線を引き、グレンキンチー蒸溜所を高い生産能力を有するウイスキーの製造工場に生まれ変わらせたのです。
グレンキンチー蒸溜所のユニークな部分は、仕込みの水が硬水であるということです。この硬水はラマルミュアーの泉から仕込まれていますが、ここの水を使う以前はキンチー川の水を利用していました。しかし、農業での汚染が懸念されたため、この泉の水に変えたというエピソードがあります。
また、蒸溜所では今も11万坪という広大な農地を持っています。今では家畜はいませんが、以前飼育されていたアンガス牛は肉質がやわらかく、とても美味しかったそうです。
グレンキンチーの近代のターニングポイントは、1988年、「グレンキンチー10年」がディアジオの「クラッシック・モルト・シリーズ」に選ばれたことです。ここ数年では新商品もいくつか販売されており、10年物の変わりに「グレンキンチー12年」が新たにリリースされています。