(glenmorangie)
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グレンモーレンジとは、ゲール語で「大いなる静寂の峡谷」の意味です。
場所はスコットランド・ハイランド北部のテインの町のはずれで、名前の由来どおり峡谷や湖があり、ドーノック湾に面しています。
テインは古くから巡礼地として栄え、ビール造りやレモネード造りでも知られる歴史がある土地です。
仕込みの水にはミネラル分豊富なターロギーの泉の湧水を使用していて、ウイスキーでは珍しい硬水(硬度190)を使用し、風味を豊かにしています。
特に樽にはこだわりが強く、熟成に用いるバーボン樽は、「デザイナー・カスク」と呼ばれるオリジナルのものを使っています。
そして、スコットランドで一番背が高いポットスティルを使用し、ブレンド用として供給することなく、すべてをシングルモルトとして出荷しているのです。
ライトで華やか、デリケートで果実味を感じさせてくれる味わいは、ファンを魅了しています。
グレンモーレンジはもともと農場にあった古い蒸溜所であり、1843年にウィリアム・マセソンが買収してライセンスを取得し、設立しました。
しかし、当時はまだウイスキー作りが本格的に行われないままだったため、ウイスキー研究家であるアルフレッド・バーナードから「世界一古ぼけた原始的な蒸溜所」「遺跡みたいなもの」などと批評されていました。
その後、ようやく出資者が現れ、蒸溜所の大幅な改築が行われました。
グレンモーレンジは、20世紀のほとんどはブレンド向きの原酒として使われていました。それが1970年代に入り、10年物のシングルモルトの原酒熟成を行い始めたのは、グレンモーレンジ史上最大の決断であったと言えます。
1990年代後半には、これらのシングルモルトが販売され、国内で大評判となりました。
昔は「グレン・オブ・トランキリティ(静寂の谷)」と呼ばれていたグレンモーレンジは、2004年に複合企業であるLVMHに買収されてから、かつてなかったほどの活気が溢れる事業展開となっています。
グレンモーレンジの原酒は背の高い蒸留器を使用しており、そこから生まれる軽やかで純真な味わいが特徴です。
しかし、真の特徴は非常に優雅な原酒とデザイナー・カスクの樽の組み合わせであることが、大きく意味をなしています。
グレンモーレンジ蒸溜所がウッドフィニッシュのパイオニアと呼ばれているのはこれがゆえんです。研究に研究を重ね、どの樽が個性を引き出すのか、これからも進化し続けるウイスキーであると言えるでしょう。