超レア!山崎50年はどんなウイスキー?定価や価格推移、高額な理由も解説!

ジャパニーズウイスキーを代表する「山崎」の超長期熟成ウイスキー、「山崎50年」が存在することをご存じでしょうか。
過去にわずか250本という数量しか販売されておらず、想像をはるかに超える価値がつけられています。ウイスキー愛好家や投資家からの注目も増加したことにより、どんどん膨れ上がっていく「山崎50年」の価格は留まることを知らず、今現在も高騰し続けています。
今回はそんな超高級ウイスキー、「山崎50年」はどんなものなのか、定価や価格推移など詳しくご紹介していきましょう。
山崎50年はどんなウイスキー?

ウイスキーが好きな方なら知らない人はいないほど有名な「山崎」。サントリーから販売されるウイスキーブランドであり、世界からも高い評価を得ています。
現在通年販売されている山崎シリーズは、山崎NV、12年、18年、25年。そのどれもが定価購入も難しいとされるほどの人気を誇ります。これまでにその他限定商品が販売されてきたわけですが、山崎50年もその中のひとつ。限定品はコレクター層からの人気が大きく希少価値も高いことから、プレミア価格で取引されています。
山崎50年は名前の通り、50年という長い熟成期間を経たモルト原酒たちだけを厳選、そして巧みな技術でヴァッティングした贅沢な一本。”歴代ブレンダーたちの仕事の集大成”と発表されました。美しいクリスタルボトルに包まれたその姿は特別な重厚感を思わせ、限定品の中でも一つ二つと頭が抜けた超レアボトルとなっています。
ジャパニーズウイスキーの特徴とも言える「ミズナラ樽」を使用していることも、山崎が高い評価を得る理由のひとつです。独特な香りと色付いた深い赤み、とろみのある濃厚さ、すべてが神秘的とも表現される山崎50年の味わいは、まさに最高峰。アルコール度数が50%以上と高めでありながら、そのまろやかさと圧倒的な熟成感やコクがすっと身体に染み込んでいくような感覚を堪能することができます。
ウイスキー造りに適した土地に位置する山崎蒸溜所から生み出される、繊細で美しい味わいの最高級クラスであり、最も入手困難な幻のウイスキーともいえるでしょう。
山崎50年は過去に3回しか販売されていない
山崎50年は過去にたった3回しか販売されていない、超レアボトルです。衝撃的な注目を集めたファーストリリースは2005年で、その数はわずか50本。定価は100万円という価格でありながら、翌日には完売しました。バーなどの関係者が所有したこともあり、一般にはほとんど流通しなかった伝説級の一本です。
セカンドリリースは2007年。同じく50本限定販売、当日完売しています。続くサードリリースは2011年で、150本限定。翌日には完売したそう。つまり、過去にたった250本しか出回っていないという希少なボトルなのです。
いずれも厳正な抽選販売で、一般市場での流通量は非常に少なく、オークションなどでも驚くほどの値がつけられています。今後の販売については公言されていませんが、4回目となるリリースを多くの愛好家たちが待ち望んでいます。
山崎50年の定価と価格推移について
山崎50年の定価は、ファーストリリースから変わらず100万円でした。販売当初の市場価格はそこまで大きく膨れ上がることはなく、100万円代で購入できた方もいたそうです。そもそも入手できるだけでも相当ラッキーな方たちなわけですから、少しくらい高額になったところで、諦める方はいなかったのでしょう。しかし、だんだんとその価値は大きくなっていきます。単純な味わいやブランド力だけでなく、投資目的としても注目されるようになっていきました。また、ジャパニーズウイスキーが世界規模で高い評価や人気を集めるようになっていった背景から、その価格は何千万というところまで高騰し続け、現在では億をこえる価値とまで言われています。
オークションでの落札価格の記録では、表の通り2017年頃から1,000万円を超えはじめ、2025年現在の市場価格として、ファーストリリースの山崎50年が大手通販サイトで1億円で販売されているのを確認できます。
出回っている数がごくわずかであることもあり、価格推移は驚くほどのスピードで上昇していったことが分かります。到底手が出せない価格にまで高騰してしまった山崎50年は、まさに幻のウイスキーと言えるでしょう。もはや入手不可能とも言えるレベルです。
豪邸が買えるほどの価値をもつこの山崎50年が一体どこまで価値を上げていくのか、今後の市場価格の動きにも注目が集まっていくでしょう。
年 | オークション落札価格と市場価格 |
---|---|
2013年 | 約150万円 |
2015年 | 約400万円 |
2017年 | 約1,300万円 |
2018年 | 約3,250万円 |
2019年 | 約4,640万円 |
2022年 | 約7,755万円 |
2023年 | 約8,800万円 |
2025年 | 約1億円 |
山崎50年はなぜ高い?

ここまで山崎50年の価値について説明しましたが、どうしてこれほど高い価値がつくのでしょうか。
ジャパニーズウイスキーの最高峰とも称されるには、れっきとした理由があります。定価の100万円でも安いと言われる理由をご紹介しましょう。
製造に時間がかかるから
50年という表記から分かるように、この商品を造るためには50年以上の熟成期間を要することになります。時間だけでなく50年という期間中、徹底した管理も求められます。それだけの手間とコストを考えれば、高額な商品になるのは容易に想像できることです。また、この50年という表記は使用する原酒の最低熟成年数。山崎はさまざまな原酒をヴァッティングしてボトル詰めするため、中には50年以上の原酒も含まれているということになります。さらにマスターブレンダーがどのような比率でこの山崎50年を仕上げているのか、その技術も加わるわけです。
一言で50年と言っても、私たちには想像もできない手間や苦労がかかっており、50本という本数ですら簡単ではない数字だということですね。
ウイスキー全般に言えることですが、熟成、製造に時間がかかるその分、価格に反映され高額になっていくのです。
一樽からわずかしか作れない
熟成が長くなると、もちろん樽の中で蒸発を起こし、原酒は減っていきます。ウイスキーは樽の木目のわずかな隙間から呼吸をしているため、同じ大きさの樽でも熟成期間によって生産できる原酒量が変わるのです。この樽の中で原酒が減る現象を、「天使のわけまえ」と呼びます。古くスコットランドでは、「人間にウイスキーづくりを教えた天使が、その見返りとして、少しずつウイスキーを味見している」と伝えられたことから、そう呼ばれているのだそうです。
かかるコストや時間に対して、一樽からつくることのできる量が見合わないことも、高額になる理由と言えるでしょう。
販売本数が少ないから
商品化するために時間がかかり、わずかしか造れない長期熟成ウイスキーは、通年販売することは難しく、山崎50年のように数量限定で販売されます。数に限りがあるということは、それに対し需要が上回れば希少価値が高くなり、市場価格も高騰することになります。
山崎ほどの世界的人気があるブランドから生み出されるトップクラスのウイスキーともなれば、販売した時点で定価購入は難しいと考えていいでしょう。
ジャパニーズウイスキーの需要が高い
山崎を含むジャパニーズウイスキーは、近年世界的人気が高まり、海外からの需要も大きくなっています。ジャパニーズウイスキーならではの繊細な味わいが、山崎を筆頭に多くの世界的コンペティションで賞を獲得しているためです。世界情勢による影響もあり、ジャパニーズウイスキーを求めて日本に来る観光客も多く、生産が追いつかないという状態が続いています。プレミア価格であっても飲んでみたい、と思う需要が年々増加しているということですね。
山崎50年のような希少性の高い商品になると、海外の大富豪たちによるオークション価格も跳ね上がっていきます。何千万という価格がつくものの多くは海外オークションであり、その価格がついたという実績が、さらなる価値を生み出していくのでしょう。
山崎50年を定価で買う方法はある?

これだけプレ値がつく山崎50年を定価で買う方法があるのか気になる方も多いでしょうが、山崎50年が販売されたのは10年以上も前のこと。これほどの価値がついている以上、定価販売することはゼロに近く、定価購入はほぼ不可能と思っていいでしょう。
プレミア価格で購入するにしても、流通している数も少量であるため、簡単には手に入らないと思う方が懸命です。オークションも一つの手ではありますが、世界の大富豪たちと競い合うことになります。山崎50年ほどの高額商品となると、通販サイトでも状態の確認ができないことや偽物が出回っているリスクも高いため、入手が難しいことに変わりはありません。
銀座にあるショップでは、8,800万円と書かれて店頭に飾ってあるため、せめて実物を見たいという方は、誰かが購入しない限り足を運べば見ることができます。また、購入はできなくても稀ではありますが、高級バーなどで提供しているお店もあるようです。しかし、一杯数百万円という桁外れな価格設定であることが想定されます。
いずれの方法にせよ、簡単に手が出せる金額ではないということが現実です。人生で一度味わうことができたら奇跡と呼べる代物でしょう。
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山崎50年は買取に出すのがおすすめ!
山崎50年は前述した通り希少な商品です。所有しているなら安心できるお酒買取専門店へ買取に出すことをおすすめします。わずか250本しか販売されておらず、現在市場に残っているものはさらに少ないため、買取価格は何千万となる可能性も高いです。保存状態にもよりますが、状態が綺麗であるほど高額査定が期待できます。買取相場は日々変動しますが、需要が高い今が売り時と言えるでしょう。また、山崎50年ほどの価値ある代物になってくると、空き瓶だけでも買取対象になることがあります。世界中にいるコレクターにとっては、価値あるボトルなのです。
ファイブニーズでは、お酒に精通したプロによる丁寧な査定を行います。お客様に合わせた方法で、スピーディーかつ安心できる高価買取を実現いたします。
お手元に山崎50年がある方は、安心してファイブニーズへご相談下さい。
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ファイブニーズの「山崎50年」買取実績
ファイブニーズでは、もちろん山崎50年の買取を行っています。少しでも高く売りたい方は、ぜひ当社の無料査定をご利用下さい。買取相場も日々変動いたしますが、お酒の状態によっても価格は大きく変わってきます。高く売るためのポイントは、少しでも新品に近い状態にしておくということ。付属品を揃えておく、被ったホコリを拭き取っておく、それだけでも査定額アップが期待できます。
ファイブニーズでは山崎50年に限らず、山崎シリーズの買取も強化しています。これまで多くの買取実績がございますので、安心してご相談下さい。
個人の方から法人の方まで、お問い合わせをお待ちしております。
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山崎50年の高額買取のポイントは?
山崎50年は、外箱や冊子がセットになって販売されています。山崎50年に関わらず、お酒の高価買取を望むのであれば、付属品がすべて揃った状態で買取に出しましょう。見た目を綺麗にしておくことも、高価買取には欠かせない重要なポイントです。特に山崎50年クラスの商品であれば、付属品があるかないかで、かなり大きな価格の差が生じることもあります。また、箱が潰れていないか、傷がないか、という点も重要です。
例えばコレクションなどで長い期間自宅で保存していた場合、外箱に汚れがあったりホコリが被っていることも少なくないです。いずれ売りに出すことを検討しているお酒であるならば、保管には十分注意しましょう。また、信頼できる買取業者に頼むことも大きなポイントです。高額な商品であればあるほど価値の自己判断は難しく、トラブルのリスクも高くなります。
当社は相場だけでも知りたい、という方も大歓迎です。山崎50年やその他飲まないお酒をお持ちの方は、一本だけでも、まとめ売りも対応可能ですので、安心の無料査定をご利用ください。
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まとめ
今回は、超プレミアムウイスキー、「山崎50年」についてご紹介しました。過去に3回、わずか250本しか生産されていない超レアなウイスキーであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
100万円で販売されたのにも関わらず、2025年現在は何千万〜1億円という値が付けられている、到底手を出すことができない商品でしたね。
もしお手元にある、あるいは手に入った、という幸運の持ち主の方がいれば、山崎50年との貴重な時間をたっぷり楽しんでみて下さい。