竹鶴25年の定価と価格推移|購入方法や注意点も解説

日本が世界に誇るジャパニーズウイスキー、ニッカウヰスキーの竹鶴25年ピュアモルト。その芳醇な香りと深い味わいは、ウイスキー愛好家なら一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、2020年に終売が発表されて以降、この銘酒は市場から姿を消し、その価格は驚くほど高騰しています。「定価っていくらだったの?」「今どうやって手に入れられるの?」そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、竹鶴25年ピュアモルトの魅力や受賞歴といった基本情報から、現在の定価と価格推移、さらに入手方法や購入時の注意点まで、分かりやすく解説していきます。もし、ご自宅に眠っている竹鶴25年ピュアモルトがあれば、その驚きの価値を知るきっかけになるかもしれません。
竹鶴25年とは?
竹鶴25年ピュアモルトは、ニッカウヰスキーが手掛ける「竹鶴」シリーズの最高峰に位置づけられる銘柄です。ニッカウヰスキーの創業者であり、「日本ウイスキーの父」とも称される竹鶴政孝氏の名を冠しています。このウイスキーの最大の特徴は、文字通り25年以上の長期熟成を経たモルト原酒のみをブレンドして造られている点です。モルト原酒とは、大麦麦芽だけを原料にしたウイスキー原酒のことで、竹鶴25年は複数のモルト原酒を混ぜ合わせることで複雑な味わいを生み出すピュアモルトウイスキーに分類されます。
長期間にわたって樽の中で眠り続けたことで、非常にまろやかな口当たりと、樽由来の甘さ、ビター感が絶妙に調和した芳醇な味わいが生まれています。その風味は、ナッツを思わせるような深みがあり、「まさに絶品」と世界中のウイスキーファンを唸らせてきました。
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竹鶴25年の受賞歴
竹鶴25年ピュアモルトは、その質の高さから、数々の国際的な酒のコンテストで最高峰の栄誉に輝いています。特に有名なのが、世界的にも権威のある酒のコンテストのひとつである「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」での受賞です。2019年には、ジャパニーズウイスキー部門の最高賞である「トロフィー」を獲得しました。また、竹鶴シリーズは「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を何度も受賞しており、竹鶴25年もその系譜にあることから、「世界一」と認められた日本が誇る最高傑作の一つと言っても過言ではないでしょう。
世界的な評価は、竹鶴25年をさらなるプレミア品へと押し上げている要因の一つです。
竹鶴25年の定価と価格推移

ニッカウヰスキーが設定していた販売当初の竹鶴25年のメーカー希望小売価格は、70,000円でした。しかし、ウイスキーブームが本格化する前の2014年頃には、定価よりも安い54,000円前後で販売されていた時期もありました。
ただ、ジャパニーズウイスキーが世界的に注目され始めた2015年以降は、価格が一気に高騰し、現在では定価で購入することはほぼ不可能とされています。インターネット上で見られる大手通販サイトでの価格推移は以下の通りです。
年 | 流通価格(参考価格) |
---|---|
2014年 | 54,000円前後 |
2018年 | 248,000円 |
2019年 | 165,000円 |
2020年 | 418,000円 |
2021年 | 350,000円 |
2024年 | 300,000円前後 |
2025年(現在) | 280,000円~300,000円前後 |
竹鶴25年の価格が高騰している理由
竹鶴25年の価格がここまで高騰しているのは、複数の要因が絡み合っているからです。まず第一に国際的な品評会での受賞をきっかけに、世界的に日本のウイスキーへの注目度が高まり、海外からの需要も急増しました。また、世界的な需要増に加え、日本国内のハイボールブームなども重なり、長期熟成に必要な原酒の在庫が逼迫しました。結果としてこれが終売の原因となり、希少性を高めました。そういった経緯もあり、ニッカウヰスキーが2020年に竹鶴25年の終売を発表したことで、「もう手に入らない」という心理が働き、市場に出回っている在庫を求めて需要が殺到しました。
これに加えて、さらに価格が高騰すると、コレクターだけでなく、利益を目的とした転売目的の購買者やウイスキー投資家が参入し、市場価格をさらに押し上げるようになります。希少なボトルは、「飲む」ためだけでなく「資産」としての価値も持つようになったのです。
竹鶴25年の購入方法は?なぜ終売になったの?

竹鶴25年を今から手に入れるのは非常に困難ですが、まずは終売に至った背景から見ていきましょう。
竹鶴25年ピュアモルトは、2020年1月にニッカウヰスキーから正式に終売が発表されました。終売の理由は、「原酒不足」です。ウイスキーは製造してから製品になるまでに長い年月がかかります。竹鶴25年の場合、最低でも25年間は熟成させなければいけません。
世界的なジャパニーズウイスキーブームや国内での需要拡大により、特に長期熟成に必要な貴重な原酒の在庫が底をついてしまったのです。製造元としても苦渋の決断だったと思われますが、質の維持のためにやむを得ず終売となりました。
終売となった現在、竹鶴25年を定価で購入することが難しいですが、どうにかして入手したいという方に購入方法をご紹介します。
まずは、大手通販サイト・ネットオークションです。Amazonなどの大手通販サイトやネットオークションでは、プレミアム価格で流通しています。次に酒類販売専門店です。稀に在庫を持っている酒専門店や、高額なヴィンテージ品を扱うリカーショップで見かけることがあります。
ただしこれらの方法はどちらも高額での販売が基本です。
抽選販売で入手できる?
竹鶴25年をはじめとする長期熟成のプレミアムウイスキーは、定価での入手が極めて困難なため、「抽選販売」が行われることがあります。終売品である竹鶴25年が定期的に抽選販売されることは、ほとんど期待できません。しかし、ごく稀に、酒屋や百貨店が独自に持っている在庫を整理・販売する際や、過去に入荷したものの未販売だった在庫が出てきた場合などに、スポット的に抽選販売を実施することがあります。
抽選販売は、定価に近い価格で買える唯一のチャンスとなるため、もし情報を見つけたら応募してみる価値はあります。日頃から大手酒販店のメルマガやSNSなどをチェックしてみましょう。
ネットショップで購入する注意点
高騰している竹鶴25年をネットショップで購入する際は、いくつか注意しておきたい点があります。ネットショップでの購入は、基本的に定価の何倍ものプレミアム価格を支払うことになります。まず現在の適正な流通価格相場をしっかりと把握しておくことが重要です。相場よりも極端に高すぎたり安すぎたりする商品は注意が必要です。
また、高額なウイスキーには偽物が出回るリスクや、保管状態が悪くウイスキーの風味が劣化している商品も存在します。信頼できる大手の通販サイトや、実績のある店舗を選ぶようにしましょう。
竹鶴25年が人気を集める理由

竹鶴25年ピュアモルトが、ここまで多くの人々を魅了し、人気を集めるのには明確な理由があります。
次の3つのポイントから、その人気の秘密を掘り下げてみましょう。
ボトルの希少価値が高く入手が困難
竹鶴25年ピュアモルトは、2020年に終売となり、現存するボトル数には限りがあります。ウイスキーの「年数表記」は、ボトルに詰められた中で最も若い原酒の熟成年数を示すため、25年表記のウイスキーは、最低でも25年という長い歳月をかけて熟成された原酒が必要になります。これだけ長い時間をかけて造られたウイスキーは、製造できる量自体が少なく、終売となれば二度と手に入らない可能性が高いです。その圧倒的な希少価値こそが、ウイスキーファンやコレクターの「欲しい」という気持ちを刺激し、人気を不動のものにしている理由なのです。
モルトウイスキーの中でも特に飲みやすい口当たり
竹鶴25年は、長期熟成ならではの卓越した飲みやすさが特徴です。一般的にモルトウイスキーは個性が強く、中には「飲みにくい」と感じる方もいますが、竹鶴25年は25年以上の熟成期間を経ることで、アルコールの刺激が非常にまろやかになっています。樽の成分が溶け込み、角が取れた口当たりは、まるでベルベットのような滑らかさです。長期熟成によって生まれる深いコクとナッツのような甘美な香りは、ウイスキー初心者から愛好家まで、誰もが楽しめる芳醇で優しい味わいに仕上がっています。
この絶妙なバランスこそが、「最高傑作」と称される所以です。
NHK連続テレビ小説「マッサン」をきっかけに人気が上昇
竹鶴ブランド全体の人気上昇には、NHK連続テレビ小説「マッサン」の存在が欠かせません。「マッサン」は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏と、その妻リタさんをモデルにした物語です。このドラマが放送された2014年以降、竹鶴政孝氏の「本物のウイスキーを造りたい」という情熱や、そのウイスキー作りに捧げた人生が改めて注目されました。これにより、竹鶴ブランド全体の認知度が劇的に向上し、「竹鶴」という名前が持つストーリー性や歴史的価値が、多くの消費者に響きました。
このブームが、竹鶴25年を含む長期熟成品の価格高騰に繋がったとも言えるでしょう。
竹鶴25年ピュアモルトは買取に出すのがおすすめ
もし、ご自宅に竹鶴25年ピュアモルトが未開封のまま眠っているなら、今こそ買取を検討する最高のタイミングかもしれません。終売により希少性が増し、市場価格が高騰している竹鶴25年は、非常に高い価格での買取りが期待できます。前述の通り、流通価格は定価の3倍以上になっており、今後も安定した高値を維持すると予想されます。ファイブニーズでは、LINEや電話、オンライン、店舗での査定が可能で、出張買取にも対応しています。
即日現金化も可能なスピード対応で、キャンセル料も0円と安心して利用できます。また、独自の販路を活かして高価買取が可能なため、他店より高値で売れるチャンスが広がります。
「いつか飲もう」と思っていた竹鶴が、資産としての価値があるかどうかが分かるかもしれません。ぜひ一度、査定だけでも試してみてはいかがでしょうか。
竹鶴25年ピュアモルトの買取実績
ファイブニーズでは、高騰が続く竹鶴の高額買取実績が多数あります。例えば、竹鶴25年は、以前の78,000円から、高騰により231%アップの180,000円を参考買取価格とさせていただいております。竹鶴17年や21年などの熟成年数違いも、定価の何倍もの高値で取引されています。この驚きの価格こそが、竹鶴25年の高い価値を証明しています。
お手元のボトルがいくらになるか、正確な金額は無料査定がおすすめです。ファイブニーズのプロ査定士が、現在の市場価格を反映した最高額をご提示します。
買取日 | 買取商品 | 買取価格 |
---|---|---|
2024年10月07日 | ニッカ 竹鶴 25年 ピュアモルト 700ml | ¥145,000 |
▼竹鶴の買取:竹鶴を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
竹鶴25年ピュアモルトは、ニッカウヰスキーが誇る長期熟成の傑作であり、2020年の終売をきっかけにその希少価値が急騰しています。販売当時の定価は70,000円でしたが、現在では流通価格が30万円前後と、まだまだその価値の高さは続いていくでしょう。竹鶴25年をお持ちの方にとって、その味わいを楽しむことももちろん素晴らしいことです。
ですがこれだけ価値が高騰している状況の中で、一度未開封のうちに無料査定でその資産としての価値を確認してみてはいかがでしょうか。