ポートエレンの定価は?復活の情報とラインナップを紹介
「幻のウイスキー」と呼ばれるお酒、ポートエレンはご存じですか?
スコットランドのアイラ島でかつて製造され、惜しまれながら閉鎖された蒸溜所が生んだシングルモルトウイスキーです。蒸溜所が閉鎖された今、ポートエレンは超希少で市場価格は高騰中です。
本記事では、ポートエレンの魅力や誕生秘話から、驚きの復活情報、そして気になる主要なラインナップと定価、さらに買取価格の参考情報まで、わかりやすくご紹介していきます。
ポートエレンについて詳しく知りたい方、お手持ちのポートエレンがどれくらいの価値があるのか知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ポートエレンとは
ポートエレンは、スコットランドのアイラ島にある、かつて稼働していた蒸溜所で造られていたシングルモルトウイスキーです。アイラモルトといえば、そのスモーキーな風味が特徴ですが、ポートエレンも例外ではありません。
誕生は古く、蒸溜所は1825年に設立されました。長い歴史の中で、何度かの閉鎖と再開を繰り返しつつ、最終的には1983年に操業を停止しました。
ポートエレンの味わいは、アイラモルトらしい力強いスモーキーさがありながらも、どこか繊細でエレガント、そして複雑な香りが特徴とされています。若いうちは強烈な個性を放ちますが、長期間熟成されたボトルには、落ち着きと深みが加わり、愛好家を唸らせる絶妙なバランスを持っています。
現在は蒸溜所が閉鎖されてしまったため、現存するボトルは年々少なくなる一方。だからこそ、「幻のモルト」として今もなお、世界中のウイスキーファンから熱い眼差しを向けられているのです。
ポートエレン蒸溜所が復活
ポートエレン蒸溜所は、1983年に惜しまれながら閉鎖されました。その背景には、当時のウイスキー業界全体の低迷期があり、蒸溜施設の合理化という流れがありました。需要が減る中で、すべての蒸溜所を維持するのは難しかったこともあるでしょう。しかし、閉鎖後も残された原酒は熟成を続け、リリースされるたびにその高い品質から「幻のウイスキー」として注目を集めることになります。そんなポートエレンに、大きな転機が訪れます。
2017年、所有者であるディアジオ社が、なんとポートエレン蒸溜所を再稼働させる計画を発表したのです。これは、世界中のウイスキーファンにとって衝撃的かつ大歓迎のニュースでした。閉鎖から数十年を経て、再びポートエレンのウイスキーが造られることになるとは、夢のような話ですよね。
新しい蒸溜所は、当時の設備を再現しつつも、最新の技術も取り入れ、ポートエレンの伝統的なスタイルと革新的な試みの両立を目指しているそう。ただ、再稼働しても、実際に私たちが飲める新しい熟成ボトルが登場するには、最低でも数年以上の歳月が必要です。
それまでの間、既存の希少なオフィシャルボトルやボトラーズボトルは、ますます価値が高まりそうです。
ポートエレンのラインナップと定価
ポートエレンは閉鎖された蒸溜所であるため、オフィシャルボトルは基本的に「スペシャルリリース」として、毎年限定的にリリースされてきました。ここでは、数あるラインナップの中から特に人気の高い9種類をご紹介します。
ただし定価は不明な場合が多く現在の参考販売価格としています。また参考買取価格は市場の変動により変わる可能性があります。
ポートエレン 40年
ポートエレンのオフィシャルボトルの中でも、最も長い熟成年数を誇るのがこの40年です。世界的に見ても熟成年数の長いウイスキーは希少ですが、閉鎖蒸溜所のモルトで40年というのは極めて稀です。スペック・特徴
1979年蒸溜の原酒をブレンドし、40年熟成。アルコール度数50.9度でボトリング。世界限定1,380本という極めて少ない数量での販売。アメリカンオークとヨーロピアンオークのリフィル樽で熟成された原酒を厳選。
味わいの特徴
長期熟成によるまろやかさの中に、力強い焚き火の煙、パイプタバコ、革、ウッドスパイスといった複雑で奥行きのある味わいが感じられ、フィニッシュはかすかだが長いスモーキーさが続きます。ポートエレンのエレガンスとアイラモルトの個性が、最高の形で融合した逸品。
参考販売価格:800,000円
ポートエレン22年 1stリリース 1979
ポートエレンのオフィシャルリリースの記念すべき第一弾です。味わいの特徴
若すぎない熟成で、ポートエレンらしいスモーキーさとアイラ独特の潮気、そして若々しい中に感じられるエレガントさが特徴。
| 発売年 | 2001年 |
|---|---|
| 蒸溜年 | 1979年 |
| リリース数 | 6,000本 |
| アルコール度数 | 56.2% |
| 参考販売価格 | 1,210,000円 |
| 参考買取価格 | 150,000円前後 |
ポートエレン24年 2ndリリース 1978
ポートエレン 24年 1978年 2ndリリースは、1978年に蒸溜された原酒を24年間熟成させたウイスキーの、2回目のリリースです。味わいの特徴
繊細で華やかな香りが際立つと言われています。1970年代の原酒特有の品質の高さが感じられ、熟成による深みも増しています。
| 蒸溜年 | 1978年 | 熟成年数 | 24年 |
|---|---|
| アルコール度数 | 59.35% |
| リリース | 2ndリリース |
| 参考販売価格 | 620,000円 |
| 参考買取価格 | 110,000円前後 |
ポートエレン24年 3rdリリース 1979
ポートエレン24年 3rdリリース 1979は、1979年蒸溜、2003年にボトリングされた、9,000本限定のシングルモルトスコッチウイスキーです。味わいの特徴
オイリーで、粉っぽい出汁感や芯の太いピート、スモーキーさ、芳醇な麦の風味に、海水のような味わいとピリピリとした辛味が特徴。
| 蒸溜年 | 1979年 | ボトリング年 | 2003年 |
|---|---|
| 熟成年数 | 24年 |
| リリース数 | 9,000本限定の3rdリリース |
| アルコール度数 | 57.3% |
| 参考販売価格 | 378,000円 |
| 参考買取価格 | 100,000円前後 |
ポートエレン25年 4thリリース 1978
熟成年数が25年となり、まろやかさと複雑さがさらに増しています。ピーティさに加えて、バニラやオークのニュアンスも感じられる円熟した味わいが楽しめます。味わいの特徴
コーヒーやビターチョコレートを思わせる香りです。
| 蒸溜年 | 1978年 | ボトリング年 | 2003年 |
|---|---|
| 熟成年数 | 25年 |
| アルコール度数 | 56.2% |
| 限定数 | 5100本 |
| 参考販売価格 | 590,000円 |
| 参考買取価格 | 120,000円 |
ポートエレン30年 オールド&レア ダクラスレイン社
ダグラスレイン社の「オールド&レア」シリーズからリリースされたポートエレン30年は、蒸溜所が閉鎖される直前の希少なヴィンテージがボトリングされたシングルカスク・ウイスキーです。1979年以外にもいくつかのヴィンテージがあります。味わいの特徴
長期熟成による非常に深いコクと、ドライフルーツやスパイスを思わせるリッチな風味が特徴。
| 蒸溜年 | 1979年 | ボトリング年 | 2010年 |
|---|---|
| 熟成年数 | 30年 |
| 熟成樽 | リフィルホグスヘッド |
| アルコール度数 | 53.3% または 52.6% |
| リリース数 | 260本または217本(ヴィンテージロットによって異なる) |
| 参考販売価格 | 42,350円 |
| 参考買取価格 | 不明 |
ポートエレン32年 11thリリース 1979
1979年に蒸溜された原酒を32年間熟成し、2011年に2,988本限定でボトリングされたシングルモルトウイスキーです。閉鎖された蒸溜所の貴重な原酒で、海辺のような潮の香りと、アイラモルトらしいスモーキーなピート香、オイリーで凝縮された塩気のある味わいが特徴です。味わいの特徴
30年を超える熟成で、ピーティさは落ち着き、代わりに複雑なスパイスや潮風、甘い柑橘の香りが豊かに広がります。
| 蒸溜年 | 1979年 |
|---|---|
| 熟成年数 | 32年 |
| リリース年 | 2011年 |
| 限定数 | 2,988本 |
| 参考販売価格 | 854,991円 |
| 参考買取価格 | 130,000円前後 |
ポートエレン32年 15thリリース 1963
蒸溜所が閉鎖された年の1983年蒸溜の原酒を使用した、極めて希少性の高いボトルです。熟成が進んだことによる凝縮された旨味と、ポートエレン特有のキャラクターが楽しめます。味わいの特徴
力強いスモーキーさとピーティーさに加え、熟成によるシトラスやドライフルーツ、キャラメルのような複雑な甘味が特徴。海岸を思わせる潮気とスパイスが絡み合い、エレガントでバランスの取れた味わいが長く続きます。
| 蒸溜年 | 1983年 |
|---|---|
| 瓶詰年 | 2015年 |
| 熟成年数 | 32年 |
| アルコール度数 | 53.9% |
| 限定数 | 2,964本 |
| 参考販売価格 | 935,000円 |
| 参考買取価格 | 希少性が高いため、非常に高額になる傾向があります。 具体的な情報はありませんが、市場価格は高騰しています。 |
ポートエレン39年
2019年に世界限定1,500本で発売されました。 特注の木製ディスプレイケースは、2本の専用キーで開錠するユニークな仕様で、コレクター心をくすぐります。味わいの特徴
40年と同じく長期熟成品で、洗練されたスモーキーさとトロピカルフルーツのような甘さが複雑に絡み合う、極上のバランスが魅力です。
| 蒸溜年 | 1978年 |
|---|---|
| 瓶詰年 | 2018年 |
| 熟成年数 | 39年 |
| アルコール度数 | 50.9% |
| 限定数 | 世界限定1,500本 |
| 参考販売価格 | 822,800円 |
| 参考買取価格 | 長期熟成で希少なため、高額買取が期待できます。 |
ポートエレンの買取実績
ポートエレンは、その閉鎖蒸溜所というステータスと、高い品質、そして復活への期待から、ウイスキー市場において常に高い人気を保っています。特にオフィシャルリリースや長期熟成のボトルは、年々在庫が少なくなるため、市場価格、ひいては買取価格も高騰傾向にあります。ファイブニーズでもポートエレンの買取強化中ですので、ぜひ一度無料の査定を試してみてください。市場は常に変動していますし、ボトルの状態や付属品(箱など)によっても価格は変わってきます。
「これはいくらになるんだろう?」という疑問は、プロの査定ですっきり解消できますよ。
関連リンク
▼ポートエレンの買取:ポートエレンを高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
今回は「幻のウイスキー」ポートエレンについて、誕生の歴史から、驚きの蒸溜所復活情報、そして気になる主要なラインナップと定価、買取参考価格までご紹介しました。オフィシャルボトルは長期熟成の限定品が多く、元々の定価も高額ですが、市場価格はさらに高騰しています。閉鎖蒸溜所のモルトは、今後新しく造られることはないため、その価値は時間とともに高まる傾向にあります。
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