箱崎、東京都中央区の地名で、旧日本橋区にあたる日本橋地域内にあるエリアです。正式な名称は、「日本橋箱崎町(にほんばしはこざきちょう)」ですが、通称として「箱崎」「箱崎町」などと呼ばれています。
箱崎町は、江戸時代初期に埋め立てられた小さな島でした。今では隣町と陸続きですが、昭和40年代までは、北側を箱崎川、東側を隅田川、さらに西側を日本橋川に囲まれた島のような地帯でした。
また、隅田川対岸の富岡八幡宮を中心とした深川地区も、江戸湾に浮かぶ永代島という小島でした。江戸時代の箱崎と深川は砂州埋め立て地として共通の地域性があったことで、箱崎は深川の富岡八幡宮の氏子となったようです。
江戸三大祭とされる「深川八幡祭」は、別名「水かけ祭」と言われます。箱崎町の神輿はとても有名で、名匠・浅子周慶の作で、欅の厚木を水の中に入れて枯らし、3年有余の歳月をかけてつくられた名作です。
祭りの最中沿道から清めの水がかけられると箱四の大神輿は水を浴び一層重厚さを増し、担ぎ手の「ワッショイ」のかけ声とともに浅子周慶の特徴である大きな鳳凰が大きく羽ばたきます。箱崎の神輿は、水かけ祭での最大の見どころと言われています。
現在の箱崎長町は、下町情緒を残しつつもオフィスビルが多数立ち並ぶ街で、平日はたくさんの会社員で賑わっています。
「東京シティエアターミナル」から海外へも直結しているため、たくさんの人に利用されています。
「東京シティエアターミナル(とうきょうシティエアターミナル)」は、東京国際空港へのバスターミナルとして1972年に開業したバスターミナル・専門店街です。「T-CAT(ティーキャット)」という略称で親しまれています。
1978年に新東京国際空港(現在の成田国際空港)の開業にあわせ都内から海外への出入り口の一端を担うようになり、以来、ターミナルで「日本航空」や「ユナイテッド航空」、「エールフランス航空」などの主な航空会社の搭乗手続きや出国審査の手続きを行っていました。
2002年に出国審査業務が終了して以降は、リムジンバスのターミナルとして機能しています。廃止された搭乗手続きカウンター跡には各種店舗やレストランなどが入居しています。
主要な駅である半蔵門線の「水天宮前駅」と直結しているなどアクセスも良いほか、「ロイヤルパークホテル」と渡り廊下で接続されているという利便性を生かして、貸会議室の運営も行われておりたくさんのビジネスマンに愛用されています。