(chateau-pavie)
最高買取金額 | … | ¥44,000 |
※過去最高金額での買取り結果です。 | ||
平均買取金額 | … | ¥16,000 |
買取本数 | … | 21本 |
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37ヘクタールの面積がある畑は、サンテミリオンの町の南東に車で5分程の位置にあたる、 サンテミリオン地区の東の丘陵斜面というすばらしい位置にあります。第一特別級全体の中でも最大の畑で、初めて葡萄樹が植えられたのは4世紀頃と言われています。
ペレス家が買収する前のパヴィは、生産量の多さと人気に相反して、サンテミリオンの一流シャトーの中でも最高の実績を誇るシャトーとは言えませんでした。ワインが軽く、色合いが弱々しいヴィンテージが多く、早熟すぎたり褐色化するのが早すぎたりしていたのです。
しかし、品質が不安定だった時代は昔の話。この銘柄は若いうちに飲めるサンテミリオンではありません。大半のヴィンテージは、1980年代、そして1990年代初めのものは、若いうちは頑固なほどに硬く、熟成するまでに最低7〜10年、瓶で寝かせる必要があります。
1990年代初めのワインは、ヴァレット氏がこのシャトーを手放すにあたって大きな原因となったことは間違いないでしょう。ペレス家によって造られた最初のヴィンテージは1998年でした。わずか5年で達成したサンテミリオンの第一特別級の品質は、今のボルドーでの中でも話題となっています。
18世紀まではたくさんのパヴィ(桃の一種)を収穫していたようです。この土地の最初の持ち主としてはタルマン家が知られています。1885年、ボルドーの仲買人フェルディナン・ブーファールがタルマン家の土地を購入し、6年後には他の所有者の土地も買い足し、約50ヘクタール、125〜150樽のワインを生産していました。
19世紀末、フィロキセラ禍に遭遇しますが、フェルディナン・ブーファールはなんとかこの危機を乗り切ります。しかし、第一世界大戦後から1943年までの期間、アルベール・ポルトの手に渡ってしまうのです。その後は、さらにパリの仲買人アレキサンドル・ヴァレットへと移り、アレキサンドルは60年をかけてブドウの植え替えを行ったと言われています。
シャトー・パヴィは1954年、サンテミリオン地区の格付けで「第1特別級B」に格付けされます。1967年より、アレキサンドルの孫ジャンポール・ヴァレットは、栽培地を開拓し、ワインは中世の石切り場跡の地下洞窟に保存されるようになりました。
ここは深く、湿度も十分にあり、この地域でも大きな貯蔵庫の一つ。地下8mになるにも関わらず、ブドウの根が突き抜けている施設もあったそうです。1974年には崩落により、53樽のワインが犠牲になったと言われています。