ハイボールのカロリーはどのくらい? ダイエットに良い飲み方や注意したいこと
この記事では、ハイボールのカロリーはどのくらいなのか検証してみました。さらに、ダイエットに良いハイボールの飲み方や飲む際に注意したいことも紹介します。
ハイボール一杯のカロリーは?

まず、ハイボール1杯のカロリーがどのくらいなのか見ていきましょう。
350mlで約160キロカロリー
ハイボールはウイスキーと炭酸水を割ったお酒です。カロリーになるのはウイスキーのみ。ウイスキーの100mlあたりのカロリーは237キロカロリーになります。同じ量のビールが40キロカロリー、赤ワインが73キロカロリーなのと比べると、かなり高めです。カロリーはアルコール度数と比例するため、アルコール度数の高いウイスキーはどうしてもカロリーが高くなってしまいます。
しかし、ハイボールは炭酸水で割るため、1杯で飲むウイスキーの量はそれほど多くありません。
市販されているハイボール缶のカロリーは100mlあたり約40〜50キロカロリー前後のため、ハイボールのカロリーは他のお酒と比較してそれほど高くはないことになります。
ハイボール缶350mlであれば、カロリーは約160キロカロリーです。
ジョッキ(500ml)では約200キロカロリー
居酒屋で飲むハイボールはジョッキで出てくるため、500mlと考えると約200キロカロリーになります。ご飯にすると茶碗に小盛りで1杯分の量。ウイスキー100mlのカロリーよりもずっと少なくなります。ハイボールはカロリー低め
ハイボールのカロリーはジョッキたっぷり1杯飲んでも200キロカロリーのため、カロリーは低めといえるでしょう。ただし、それは1杯で止めた場合の話で、たくさん飲んでしまったら当然ながらカロリーオーバーになります。居酒屋で大勢と話しながら飲んでいると2杯、3杯とお代わりしたくなるもの。そこにおつまみも加わると、かなりカロリーを摂ってしまうことに。カロリー低めだからと安心せず、飲みすぎには注意しましょう。
ハイボールは糖質がゼロ
日本酒やビールなどの醸造酒が糖質を含むのに対し、蒸留酒のウイスキーには糖質がありません。蒸留酒は醸造酒を蒸留させてつくられますが、その段階で酵母の栄養になる糖質はすべてアルコールに変わります。そのため糖質はゼロに。ウイスキーはカロリーがありながらも太りにくいと言われるのは、このような理由からです。糖質は血糖値を上昇させ、インスリンの過剰分泌を招くもの。インスリンは体に脂肪を溜める作用があり、太る原因になります。同じカロリーでも、糖質が少ない方が太りにくいというわけです。
ウイスキーを使ったハイボールも同様に、ビールなどの醸造酒に比べると太りにくいといえるでしょう。
ハイボールを飲む際の注意点

ハイボールはカロリーが少なめで糖質はゼロ、飲みすぎなければ太りにくいことがわかりました。しかし、飲む際は注意したいことがあります。
コーラなどカロリーの高い飲料で割らない
糖質ゼロとは言っても、カロリーや糖質の高い飲料で割れば当然ながら太りやすくなります。あくまでも糖分を含まない炭酸水で割るのが原則。コークハイやジンジャーハイなど、甘い炭酸飲料で割るのは避けましょう。また、市販のハイボール缶には糖質が含まれているものもあるため、注意が必要です。成分表示はよく確かめて購入してください。
つまみの内容に気をつける
お酒で太りやすいのはお酒そのものが問題なだけではなく、おつまみにも大きな原因があります。お酒はどうしても食がすすむため、いつもよりカロリーの高いものを食べてしまいがち。しかも夜はほとんどカロリーが消費されないため、太りやすくなります。特にハイボールは、炭酸と爽やかなレモンの酸味が揚げ物などカロリーの高いものとよく合うため、より注意が必要です。おつまみは豆腐やサラダなど、できるだけカロリーが低いものを選びましょう。塩分が濃いと食欲が進めため、塩分も控えめにしてください。
カロリー控えめのハイボール缶

最近は市販のハイボール缶もいろいろな種類が販売され、バラエティに富んでいます。味わいも進化していて、お店で飲むのと遜色ないものも少なくありません。
ここではカロリー控えめの美味しいハイボール缶を紹介しましょう。
サントリー 角ハイボール缶
サントリーの角瓶でつくられたハイボール缶です。角瓶はハイボールが美味しく飲める味わいに調整されたウイスキー。その角瓶を使うことで、飲食店の美味しさに近いすっきり爽快な味わいを実現しています。さらに、ハイボールの美味しさの決め手となる炭酸の爽快なのど越しも追求。口当たりのよい泡立ちと、爽快な刺激が楽しめるハイボールに仕上がっています。レモンスピリッツで風味付けをして、居酒屋などで出されるレモンを絞ったスタイルを再現。食事にもよく合う美味しさです。
通常のハイボール缶のほかに、本格的なバーの味わいを目指した「濃いめ」も販売。100mlあたり49キロカロリーで、「濃いめ」はウイスキーの量が多いため100mlあたり52キロカロリーになります。
ニッカ淡麗辛口ハイボール
淡麗辛口の味わいを極めたハイボール缶です。缶の表面にはグラスに注がれたハイボールを全面に描き、中味を分かりやすくしたインパクトのあるデザインが特徴。カロリーは100mlあたり47キロカロリーと少なめです。ベースには軽やかなウイスキーを使い、瀬戸内産のレモンエキスを加えています。ソーダを炭酸強めに仕上げ、爽快なのどごしを実現。キレのある後味が楽しめます。クセのないスッキリした味わいのため、どんな食事にも合うのも魅力です。
ジムビーム ハイボール缶
世界中で人気のバーボンウイスキー 「ジムビーム」でつくったハイボール缶です。ジムビームは1795年に創業されて以来、200年以上も同じ製造方法でつくられているウイスキー。アメリカで最も古いバーボンウイスキーのひとつで、トウモロコシの香ばしさと甘みが特徴の重厚な味わいです。ジムビームハイボール缶は、お店で飲むビームハイボールにより近い味わいを目指してつくられています。カロリーは37キロカロリーとかなり少なめ。バーボンならではのマイルドな味わいとレモンの風味がバランスよく、スッキリした味わいとキレのある後味を実現しています。爽快な飲み口で、食事にもよく合うハイボールです。
ウィルキンソン・ハイボール
ニッカウイスキーとウィルキンソンの炭酸水を合わせた強炭酸のハイボールです。ニッカウイスキーの原酒を使用し、本格的なハイボールの味わいを実現しています。ウィルキンソンの強炭酸は、ハイボールブームにのって高い人気を誇る商品。お店で味わうしっかり炭酸の効いたハイボールが家庭でもつくれると話題を呼びました。そのウィルキンソンがハイボール缶になり、より手軽に本格的なハイボールが飲めるようになったわけです。アルコール度数は9%と高めで飲み応えがありながら、クセのないすっきりとした味わいが楽しめます。
アルコール度数に比例してカロリーも57キロカロリーとやや高めですが、強炭酸のため少しの量でも満足できるのがおすすめのポイントです。
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サントリー トリス ハイボール缶
ハイボールに合う美味しさにこだわってつくられたウイスキー「サントリートリス<エクストラ>」。それを使ってつくられたハイボール缶です。トリス<エクストラ>は爽やかな香りとキレのよい味わいが特徴で、バーボン樽原酒を加えてまろやかな味わいに仕上げたウイスキー。トリスハイボール缶はそんなトリス〈エクストラ〉の香り活かし、さらに爽やかなレモンの柑橘感を効かせた飲みやすい味わいにつくられています。炭酸が強く感じられ、食事にもよく合うハイボールです。
さらに、ウイスキーの味わいを濃くした「キリッと濃いめ」も販売。濃厚な味わいを残しながらもキレを強化し、レモンの味わいを際立たせたすっきりした飲み口です。トリスハイボール缶は100mlあたり50キロカロリー、「キリッと濃いめ」は、100mlあたり60キロカロリーになります。
ハイボールにおすすめのウイスキー

ハイボールは自宅で飲むのが一番という方に、ハイボールによく合うウイスキーを紹介しましょう。
サントリー 角瓶
サントリー角瓶は80年以上の歴史を持つ、日本ウイスキーの定番です。スコッチウイスキーに負けない日本のウイスキーを目指してつくられました。亀甲模様の角ばった四角いボトルでと黄色いラベルが特徴で、当初は「サントリーウヰスキー12年」として販売。その後、愛称として呼ばれていた「角瓶」に改名されています。ハイボールにすると美味しい味に設計されているウイスキーです。その美味しさは、サントリーが誇る2つの蒸溜所の原酒を合わせることでつくられています。山崎蒸溜所の重厚かつ華やかな味わいが特徴のバーボン樽原酒と、白州蒸溜所でつくられたライトで穏やかな味わいのバーボン樽原酒をブレンド。これにより、甘みのある味わいと爽やかな後味のある角瓶独自の味わいが生み出されています。
この味わいは誕生以来変わらずに保たれているもの。伝統の味を守るため、ブレンダーが日々中味を見直しています。
ハイボールをつくるときは「角瓶」の爽やかな後味を活かすために、強めの炭酸水を使うのがおすすめ。割合は角瓶1:炭酸水4が理想的です。レモンしぼりを加えることで、より爽やかさが高まります。
ハイボール缶の項目で紹介したように角瓶でつくったハイボール缶も販売されていますが、自分好みの配分でオリジナルの角瓶ハイボールをつくるのも、また違った味わいが楽しめるでしょう。
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ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年
ジョニーウォーカーは世界で最もポピュラーなスコッチウイスキーとして、100年以上にわたり世界中で愛されてきました。シルクハットでステッキを持つ紳士のロゴと、四角くて細長いボトルが印象的。製法や年代によってラベルの色が分類されているのも、他にはない特徴です。中でもブラックラベル12年は、「ジョニ黒」の愛称で日本でも古くから親しまれているウイスキー。スコットランド各地の蒸溜所からさまざまな条件で育まれたウイスキーを集め、12年以上熟成された原酒だけを厳選しています。熟練したマスターブレンダーが絶妙な配合でブレンドし、複雑な味わいのウイスキーができあがりです。
ハイボールにすることで、芳醇な香りがさらに際立つのが特徴。長期熟成によるまろやかな味わいは、炭酸水の爽やかさによく合います。
多彩な味わいを持つジョニーウォーカーの中でもより特徴的なのが、樽香と甘み、スモーキーな風味。それらを引き立たてるため、ソルトやスパイスなどをグラスの縁に付けてハイボールと一緒に飲むのもおすすめの飲み方です。
ソルトを添えればスモーキーな風味や重厚な味わいをより深く感じられます。シナモンパウダーなら、爽やかな樽香のニュアンスをよりいっそう楽しむことができるでしょう。
白州
サントリーが販売するシングルモルトウイスキー。南アルプスの麓にある白州蒸溜所でつくられています。約82万平方メートルもの広大な森に囲まれた蒸溜所で、大自然が生み出した清冽な水と空気が育んだ、みずみずしい香りと爽やかな味わいが特徴のウイスキーです。多彩な原酒をつくり分けてブレンドする独自の製法で、奥深い味わいがつくり出されています。
みずみずしい香りがハイボールによく合い、まるで森林浴をしているような爽やかな味わい。公式サイトでも「森香るハイボール」というキャッチコピーをつけ、ハイボールで楽しむのを推奨しています。美味しい飲み方は、白州1に対してソーダを3〜4の割合にすること。グラスにはたっぷりの氷を入れ、最後にミントの葉を1枚叩いて入れるとより爽やかな味わいになります。
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ハイボール以外に太りづらいお酒

ハイボール以外でも「お酒はできるだけ太りづらいもの飲みたい」という方のため、ここではウイスキーと同じく糖質の低いお酒を紹介します。
焼酎
焼酎はウイスキーと同じ蒸留酒で、糖質は含まれていません。焼酎には甲類焼酎と乙類焼酎の分類があり、両者はカロリーが違います。それぞれ100ml中のカロリーは次の通り。・甲類焼酎:206キロカロリー
・乙類焼酎:146キロカロリー
乙類焼酎の方がカロリーが低く、より太りづらいということになります。
ここで甲類焼酎と乙類焼酎の違いについて、簡単に説明しておきましょう。両者は製法が違うもので、甲類焼酎は「連続式蒸留」方式でつくられ、ピュアな味わいを追求したお酒です。一方、乙類焼酎は日本で古くから行われてきた単式蒸留でつくられ、原料に使う米、芋、麦などの風味や味わいが残されています。
甲類焼酎はピュアな味わいのため、チューハイなどアレンジして飲むのに適したもの。果汁や糖分のある飲料を加えて飲むことが多いため、太りやすくなります。
一方、乙類焼酎は原料の香りや風味が残されているため、何も加えずそのまま楽しめるお酒です。水割りやお湯割りにすれば、カロリーも低くなります。このような点からも、甲類焼酎より乙類焼酎の方が太りづらいお酒と言えるでしょう。
ブランデー
ブランデーも蒸留酒のため糖質がなく、太りづらいお酒です。100mlあたりのカロリーは237キロカロリーと高めですが、アルコール度数が40〜50度と高いので多くは飲めません。ゆっくり飲んで楽しむお酒のため、飲みすぎる心配は少なめです。水や炭酸で割っても美味しく飲め、その分カロリーは低くなります。ブランデーは食事と一緒に飲むというよりは、チーズやナッツ、フルーツなどをおつまみにするもの。おつまみがカロリーオーバーになることがありません。また、ブランデーには他のお酒のような食欲増進効果がないため、おつまみを食べすぎるという心配もないでしょう。
さらに、ブランデーの香りには脂肪の燃焼を促すホルモンを増やす効果があることが研究で確認されています。
香りを楽しみながら飲むことで、ダイエットにも役立つというわけです。ブランデーは樽で仕込まれるワインを蒸留しているため、その香りには樽香がもたらす森林浴効果もあるとされています。
まとめ

ハイボールのカロリーは少なめで、さらに糖質が含まれていません。他のお酒と比べ、太りづらいと言えるでしょう。ただし、飲みすぎは禁物です。爽やかで飲みやすいため、うっかり飲みすぎないように注意してください。食事が美味しくなるため、食べすぎにも気をつけたいですね。おつまみを工夫しながら、美味しいハイボールを楽しみましょう!