マッカラン18年とは？人気な理由や定価と価格推移を解説！

マッカラン18年は、スコッチウイスキーの老舗「ザ・マッカラン」を代表するボトルです。シングルモルトのロールスロイスと絶賛されるほどの味わいから世界中で人気があるものの、生産数が減少傾向にあるため、最近では価格の高騰が続いています。

本記事では、マッカラン18年とは何か、人 気の理由や定価、市場価格の推移、おいしい飲み方や高値で売る方法を解説します。

マッカラン18年とは

マッカラン18年とは、スコッチウイスキーの老舗ブランドであるザ・マッカランの18年熟成ボトルです。マッカラン18年の前に、そもそもザ・マッカランとは、どのようなブランドかを少し説明します。

1824年に創業したザ・マッカランは、ウイスキー作りに適した水や自然に恵まれた、スコットランドのスペイサイドにあります。華やかで上品な味わいのシングルモルトウイスキーを専門としており、その味わいは専門誌でシングルモルトのロールスロイスと絶賛されるほどです。

ザ・マッカランの味わいの決め手となるのが熟成に使う樽で、以下の3種類があります。

• スパニッシュオークのシェリー樽
• アメリカンオークのシェリー樽
• バーボン樽

中でも、ザ・マッカランを代表するスパニッシュオークのシェリー樽は、仕入れから焼きまでの全ての加工をチェックし、その後、完成した樽をスペインのシェリー貯蔵庫に送ります。シェリー酒を詰めて1～1年6カ月程度寝かせて樽が完成するため、樽作りだけでも約6年の歳月がかかります。

以上のように、樽作りへの圧倒的なこだわりが、ザ・マッカランの味を支える土台となっています。

味わいや魅力

マッカラン18年は、スパニッシュオークのシェリー樽で長期熟成させているため、フルーティーな香りと甘みが特徴です。

また、ウイスキー本来の華やかでスパイシー、スモーキーな風味もあります。アルコール度数は43％と高いものの、長期熟成により角が取れてコクとまろやかさが感じられて非常に飲みやすいことから、初心者にもおすすめのウイスキーです。

なお、原材料はシングルモルトウイスキーのため、モルト（大麦麦芽）のみを使用しています。

特徴

ザ・マッカランには樽や熟成年数により、12年・25年・30年などいくつかの種類があるものの、その中でも象徴とされるのがマッカラン18年です。

シェリーオークシリーズと呼ばれるカテゴリに分類され、最低18年間熟成させた原酒のみを使っており、味・香り・色・余韻、全てのバランスに優れる点が挙げられます。

ウイスキー界の中でも王道の味わいであり、ウイスキー愛好家が自宅で楽しむのはもちろん、レストランやバーなどお酒を楽しむ場にはかかせない存在です。

マッカラン18年が人気な理由

マッカラン18年が人気の理由は、味わいに優れ初心者もウイスキー愛好家も飲みやすいから、というだけではありません。世界的にウイスキーブームであるにも関わらず、生産本数が減少しており希少性が高まっている点も人気の秘密です。

初心者でも飲みやすいほど味わいに優れているから

これまでに解説したとおり、マッカラン18年の味わいは、ウイスキー専門誌が絶賛するほどです。また、ウイスキーでありながら華やかさと甘みが感じられ、贈り物でも需要があります。

ブランドイメージだけでなく、味わいそのものも優れていることが人気の土台にあります。

ステータスシンボルのイメージがあるから

味が優れているだけでなく、歴史があり高価な銘酒はステータスシンボルの意味合いも強くなります。マッカラン18年もその例に漏れず、海外ではビジネス街で評判のブランドです。

また近年では、中国などで「成功者が飲む酒」として好まれているとの評判もあります。

世界的にウイスキー人気が高まっているから

近年の“ジャパニーズウイスキーブーム”からも分かるとおり、ウイスキー市場は世界的に見ても人気が高まり続けています。これまでウイスキーに馴染みのなかった国でも、飲酒文化が広がっていることも価格高騰を後押しする理由の一つです。

世界でウイスキー自体の人気が高まれば、当然ながらマッカラン18年のように、ウイスキー界を代表する銘柄への注目度も高まります。

原酒不足で終売の噂があるから

シェリー酒という名前は聞いたことがあっても、実際に飲んだことがある人は少ないかもしれません。実際にスペインで作られるシェリー（ワイン）は年々生産量が減っている状況です。

このため、マッカラン18年も熟成用の樽が確保できず、原酒が作れなくなるのでは、との噂が広がっています。今後、価格上昇・休売・終売の懸念があることから、在庫があるうちに購入する動きもあります。

ウイスキー投資の対象銘柄だから

ウイスキーのように貯蔵性に優れ、世界中に愛好家のいるお酒は投資対象でも人気があります。例えば、国産ブランドでは「シングルモルト 山崎」や「響」などが有名です。

マッカラン18年も代表的なウイスキー投資の対象銘柄のため、投資目的の購入でも人気があります。

マッカラン18年の定価と価格推移

マッカラン18年は終売の噂があるほど、市場流通量が減少しています。そのため、オークションなどでは定価の2倍以上の価格がつくことも稀ではありません。

ここでは、定価と価格推移を解説します。（2023年9月現在）

定価

ザ・マッカランはサントリー株式会社が正規輸入元として日本国内で販売しています。サントリーのホームページに記載されている希望小売価格（定価）は以下のとおりです。（※）

ザ・マッカラン18年
容量：700ml
希望小売価格：40,960円（税別）

※出典：サントリー「ザ・マッカラン18年 700ml瓶」

価格推移

ザ・マッカランシリーズは、ここ5年ほどの間に市場価格は2～3倍程度に上昇しています。

ザ・マッカラン18年（シェリーオーク）

ごく一般的なシェリーオークのザ・マッカラン18年も、楽天やAmazonなどの通販サイトでは、5万5,000円～6万5,000円程度となっています。

ザ・マッカラン ダブルカスク18年

なお、日本では2022年6月に数量限定で販売した、ザ・マッカラン ダブルカスク18年の現在の市場価格は5万円前後です。こちらは、ヨーロピアンオークとアメリカンオークを使用した2種のシェリー樽原酒をブレンドしている点が特徴です。

販売当時の希望小売価格は32,000円（税別）（※）のため、こちらも価格上昇が続いています。

※参考：サントリー「「ザ・マッカラン ダブルカスク15年」「同18年」数量限定新発売」

ザ・マッカラン18年ヴィンテージ付（旧ボトル）

ザ・マッカラン18年は年代により風味が異なり、中でも大幅な変更があったのが2018年です。2018年以前は単一ヴィンテージ（年代）の原酒のみを使っていたものの、18年以降は複数の年代の原酒をブレンドしていることから、味のバランスが変化しています。

なお、ボトルにも違いがあります。

• 2016年以前：ヴィンテージ表記あり
• 2016年・2017年：リリース年表記あり
• 2018年：表記なし（熟成18年数の表記のみ）

特にヴィンテージ付の旧ボトルは10万円前後、状態のよいものであれば20～30万円ほどの高額で取引されることもあります。

マッカラン18年をおいしく飲む方法

マッカラン18年はシェリー樽由来の華やかな香りと、長期熟成により生れるコクが魅力のウイスキーです。これらの特徴を活かせる2つの飲み方を紹介します。

ストレート

高品質のウイスキーは、まずはストレートで飲むのがおすすめです。常温のウイスキーをグラスに1/3ほど注いで、立ち上る香りを楽しみながらゆっくりと時間をかけて味わいましょう。

飲みやすいとはいえアルコール度数は高いので、水などのチェイサーを用意し、ウイスキーと交互に飲むのがポイントです。

トワイスアップ

ウイスキーの香りを十分に楽しめる飲み方がトワイスアップで、水とマッカラン18年を1：1で割れば完成です。

ポイントは、マッカラン18年も水も常温にすることです。また、水は水道水ではなく、ミネラルウォーターなど高品質のものを用意しましょう。

マッカラン18年を安価に手に入れる方法

マッカラン18年の市場価格は定価少し高い5～6万円で売られており、安価で手に入れたいなら少しでも定価に近い金額で販売されているものを探しましょう。ここでは、マッカラン18年をできるだけ安く購入する方法を紹介します。

1. 抽選会に応募する

1つ目は、抽選会に応募することです。百貨店や酒屋などでは、有名ブランドのウイスキーを会員限定で先着販売していることがあります。また、楽天などの大手通販サイトでは、ブランドウイスキーの福袋を販売しているため、定価かそれ以下で購入できる可能性があります。

ただし、上記の方法は運の要素が強く、確実に購入できる訳ではないため注意が必要です。

2. 酒販店の常連になる

2つ目は、酒販店の常連になることです。チェーンの酒販店や地元の酒屋など、マッカラン18年の販売実績がある店舗が近くにあるなら、足しげく通って常連になるのも一つの方法でしょう。

常連になれば入荷情報などをいち早く教えてもらえる可能性も高まります。とはいえ、定価で購入できるとは限らないだけでなく、他にもライバルがいる可能性は否めません。

3. 量販店のギフト商戦を狙う

3つ目は、量販店のギフト商戦を狙うことです。大手スーパーや小売店では年末年始や父の日など、お酒の需要が高まるときに、有名ブランドのウイスキーが入荷されることがあります。

普段から、これらの店のウイスキーコーナーを確認するのはもちろん、ギフト商戦時期はさまざまな店舗を見て回ると定価購入ができるかもしれません。

4. オークションで競り落とす

4つ目は、オークションで競り落とすことです。少し難易度の高い方法では、フリマアプリやオークションサイトが挙げられ、定価よりは高いもののプレミアム価格よりは安価で購入できるケースもあります。

ただし、オークションなどは品質の確認が難しく、中には偽物や傷ものが含まれることもあります。注意事項、内容、容量などをよく確認して購入しましょう。

マッカラン18年を高値で売るための方法

この記事を読んで「自宅にあるマッカラン18年を売りたい」「今後、ウイスキー投資をしてみたい」と、思った人もいるかもしれません。ここでは、マッカラン18年を高値で売るときに大切なポイントを解説します。

付属品や箱は取っておく

今後、マッカラン18年を購入する予定があるなら、外箱やラベルなど、付属品もよい状態のまま取っておきましょう。高額買取を目指すなら新品・未開封が理想です。
箱であっても捨ててしまうと、それだけで買取価格に影響するため注意しましょう。

保存状態に注意する

箱がある状態でもない状態でも、保存状態には細心の注意を払いましょう。直射日光が当たらない冷暗所は保管場所の基本です。保存状態が悪いと、液面が下がったり、箱やラベルが日焼けしたりする原因になります。

正規販売店なら領収書も保管する

ザ・マッカランの正規販売店で購入したものなら、領収書や袋があるとなおよいでしょう。マッカラン18年のように高価な酒は偽物も出回るため、本物と証明できると安心です。

マッカラン18年の相場や情報を確認する

買い取りに出す前には、マッカラン18年がどのように作られたものか、どの程度の相場で売買されているかなど、一通り情報を収集しましょう。

また、有名人が愛飲している、今後終売になるなど、ニュースによって価格相場は変動します。日頃の情報確認も高額買取に大切なポイントです。

買取業者を比較する

実際にマッカラン18年を売る段階になったら、買取業者の比較・検討が特に大切です。鑑定士次第で買取価格が変わるため、不用品買取業者ではなく、有名ブランドの酒類買取に特化した店舗を比較・検討し、依頼するようにしましょう。

マッカラン18年を飲んだ方の口コミ・レビュー

マッカラン18年はバーやレストランでも置いていることが多いため、SNSには実際に飲んだ人の口コミが上がることもあります。以下はその一例です。

• アルコールの刺激をほとんど感じない
• 飲み干したくなるおいしさ
• フルーティーで芳醇

一方で、「飲んでみたいけど高い」との口コミも多く、憧れのウイスキーとしても人気があるようです。味が気になる人は、バーで飲んだり、店舗で定価のマッカラン18年を探してみたりしてもよいかもしれません。

終売の噂があるマッカラン18年は高額買取の対象

マッカラン18年は、ザ・マッカランを代表するボトルです。スパニッシュオークのシェリー樽で長期熟成させるため、味はもちろん、華やかな香りにも定評があります。

昨今のウイスキー人気によって注目度が高まっており、さらに終売の噂もあるため、今後ますます買取価格の上昇が期待できる銘柄の一つです。