知多の買取相場はいくら?価格が値上がりした背景や高値で売るコツを解説

「知多ウイスキー」は、サントリーが手掛けるグレーンウイスキーで、まろやかな味わいと飲みやすさが特徴です。
近年、価格の上昇が話題になっていますが、その背景には世界的な需要の高まりや原材料費の上昇など、さまざまな要因が絡んでいます。
本記事では、知多ウイスキーの基本情報から味わいの特徴、製造方法、価格変動の理由、そして高価買取のコツまで、詳しく解説します。知多ウイスキーをより深く理解し、正しい価値を知っておくための参考にしてみてください。
知多とはどんなウイスキー?

知多ウイスキーは、愛知県知多市にあるサントリーの知多蒸溜所で製造されるシングルグレーンウイスキーです。
グレーンウイスキーとは、トウモロコシや小麦などの穀物を原料に連続式蒸溜器でつくられるウイスキーのこと。モルトのように力強い個性ではなく、軽やかでやわらかな味わいが特徴です。
発売は2015年と比較的新しいですが、その飲みやすさから一気に人気銘柄となりました。
ウイスキー初心者でも親しみやすく、特にハイボールにすると爽やかさが際立ち、食事との相性も抜群です。
実際に居酒屋やバーでも定番の一本として広く愛されています。容量は700ml、アルコール度数は43%。
山崎や白州ほどのプレミア価格にはなっていないものの、知多も需要の高まりとともに確実に価値が上がってきています。
「やさしい飲み口」と「確かな品質」を両立したサントリーのグレーンウイスキー「知多」は、気軽に楽しめるのに奥深さもあり、幅広い層におすすめできる一本です。
商品名 | サントリーウイスキー知多 |
---|---|
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
原材料 | グレーン、モルト |
値上げ前の希望小売価格 | 4,000円 |
現在の希望小売価格 | 6,000円 |
知多の味わい
知多は、やわらかくスムーズな口当たりが大きな魅力です。最初の一口で感じるのは軽やかさで、バニラやキャラメルのような甘い香りがふわっと広がります。ほんのりとしたはちみつやシトラスのニュアンスもあり、香りから味わいまで全体的に上品でやさしい印象を受けます。
味わい自体は穏やかでクセが少なく、後味はすっきりとしつつもしっかりと余韻が残ります。
このバランスの良さが「飲みやすさ」として多くの人に評価されているポイントです。
アルコールの刺激が強すぎないため、ウイスキーが苦手な人や初心者でも抵抗なく楽しめると言われています。
飲み方はストレートやロックでじっくり味わうのも良いですが、特におすすめなのはハイボール。炭酸で割ることで香りが一層引き立ち、爽快感がプラスされます。
料理との相性も抜群で、和食や揚げ物など幅広い食事と一緒に楽しめるのも知多ならではの特徴です。気軽に日常の一杯として取り入れてみるのもいいでしょう。
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知多蒸溜所の歴史と特徴
愛知県知多半島に佇む知多蒸溜所は、1972年にサントリーとJAの共同出資で設立され、翌年から本格的な蒸溜を開始しました。年間5,400万リットルという圧倒的な生産能力を誇り、国内でも最大級の規模です。ここで造られているのは、トウモロコシを主原料としたグレーンウイスキー。連続式蒸溜機を使い、クリーン・ミディアム・ヘビーという3種類の原酒を造り分け、多彩な樽で熟成することで、それぞれに個性のある味わいを生み出しています。
木曽川水系に広がる愛知用水を仕込み水に使い、硬度18mg/Lの軟水が澄んだ味わいを作り上げています。そして、この蒸溜所で生まれたグレーン原酒が長年、「響」や「角瓶」といったサントリーの人気ブレンデッドウイスキーを支えてきました。
そんな知多蒸溜所の原酒を主役に据えて2015年に誕生したのが、シングルグレーンウイスキー「知多」です。風のように軽やかで、ほのかに甘い香りが特徴。
ハイボールにすると、その魅力がいっそう引き立ちます。つまり、私たちが手に取る知多ウイスキーは、この知多蒸溜所で丁寧に造られている一本なのです。蒸溜所の歴史とこだわりが、瓶の中にしっかりと詰まっています。
知多の製造方法
知多ウイスキーは、「シングルグレーンウイスキー」として知られています。これは、1つの蒸溜所で製造されたグレーンウイスキーを指し、他の蒸溜所で製造されたものとブレンドされていないことが特徴です。
「モルトウイスキー」とは、大麦麦芽を主原料とし、ポットスチルで蒸溜されたウイスキーを指します。これに対し、「グレーンウイスキー」は、トウモロコシや小麦などの穀物を主原料とし、連続式蒸溜器で蒸溜されたウイスキーです。
知多ウイスキーは、グレーンウイスキーとして製造されており、連続式蒸溜器を使用することで効率的にウイスキーを生産しています。これにより、安定した品質のウイスキーを大量生産することが可能となり、知多ウイスキーの特徴的な味わいが生まれています。
また、知多ウイスキーは、他のウイスキーとブレンドされることなく、単独で楽しむことができるため、その純粋な味わいを堪能することができます。
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知多の価格が値上がりした背景

知多ウイスキーの価格が値上がりした理由は、単純なものではありません。世界的な需要の拡大や原材料費の高騰など、いくつもの要因が重なっているのです。
なぜ定価が上がり、価値の上昇につながっているのか――その主な背景を3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
世界的な需要の高まりで供給が追いつかない
知多ウイスキーの価格が上がった大きな理由のひとつが、世界的な需要の増加です。ここ数年、日本のウイスキーは海外でも「高品質で飲みやすい」と評判を集め、特にアジアや欧米で人気が急上昇しました。
その結果、サントリー全体のウイスキー在庫が不足し、山崎や白州だけでなく知多も安定供給が難しい状況になっています。
需要に対して供給が追いつかないと、市場価格は自然と上昇します。知多は初心者から愛好家まで幅広く支持されているため、この“品薄感”が価格を押し上げる一因になっているのです。
原材料や製造コストが高騰している
もうひとつの要因は、原材料や製造コストの高騰です。ウイスキーづくりにはトウモロコシや麦といった穀物、樽、そして長期熟成のための保管コストが欠かせません。世界的に穀物価格が上昇しているほか、輸送費やエネルギーコストも近年大きく値上がりしています。
さらにウイスキーは仕込んでから出荷できるまで数年単位の時間が必要なため、コスト上昇をすぐに吸収するのは難しいのが実情です。
サントリーは山崎や白州、響といったプレミアム銘柄と同様に、知多も含めて価格を改定せざるを得ない状況となり、結果として店頭価格や買取相場にも影響が及んでいます。
サントリーのウイスキー全体が値上がりした
知多の値上がりは単独の現象ではなく、サントリーのウイスキー全体に共通する動きの一部です。2024年4月、サントリーは山崎、白州、響といった主力ブランドを含めた大規模な価格改定を実施しました。これは長期的な需要拡大と供給不足、そして製造コストの上昇といった要因を踏まえた全社的な対応です。
たとえば、山崎や白州、響 などのブランドにおいても、いずれも値上げ率は30%を超えており、消費者にとっては大きな変化です。プレミアムウイスキーはすでに流通市場でプレミア価格がついていたこともあり、値上げはある程度受け入れられましたが、その波は知多のようなグレーンウイスキーにも及びました。
サントリーにとって「一部の商品だけを改定する」のではなく、ブランド全体の価値を保ち、長期的に持続可能な生産体制を築くことは、企業として必要なことです。
山崎や白州の人気を支えるのはグレーンウイスキーである知多の存在もあるため、知多を適正価格に見直すことは自然な流れとも言えます。
結果として、知多も2024年に価格改定時には4,000円から6,000円まで価格が上昇しました。つまり、知多の値上げは「単なる一本の値上げ」ではなく、サントリー全体のブランド戦略と市場の需給バランスを踏まえた必然的な判断だったといえるでしょう。
商品名 | 改定前の価格 | 改定後の価格 | 値上げ率 |
---|---|---|---|
響 JAPANESE HARMONY | 5,500円 | 7,500円 | 36% |
シングルモルトウイスキー 山崎 | 4,500円 | 7,000円 | 56% |
シングルモルトウイスキー 山崎 12年 | 10,000円 | 15,000円 | 50% |
シングルモルトウイスキー 白州 | 4,500円 | 7,000円 | 56% |
シングルモルトウイスキー 白州 12年 | 10,000円 | 15,000円 | 50% |
知多の買取相場はいくら?

知多ウイスキーの買取相場は、状態や付属品の有無、販売時期などによって異なりますが、一般的には約3,000円から5,000円程度で取引されていることが多いです。
需要が高まっているため、状態が良好であれば、定価以上での買取も期待できる場合があります。知多ウイスキーは、サントリーの他のウイスキーと同様に需要が高く、特に限定ボトルなどは高値で取引されることがあります。
そのため、買取を検討する際には、状態や付属品の有無を確認し、複数の業者に査定を依頼することをおすすめします。
知多の販売状況について
知多ウイスキーは、山崎や白州のように極端なプレミア価格がついていません。これは、生産量が比較的安定していることと、極端な希少性があるわけではないことが大きな理由です。そのため、転売市場でも大幅な値上がりは見られず、比較的手に取りやすい価格帯で流通しています。
もちろん、ウイスキーブームの影響で一時的に在庫が少なくなることはありますが、「入手困難」と言われるほどではありません。むしろ、知多は市場に出回る量がある程度確保されているため、消費者にとっては安心して選びやすい存在になっています。
実際に量販店やネットショップでは、定価以上で販売されるケースはあまり見られず、反対にセールやキャンペーンのタイミングでは定価を下回る価格で購入できることもあり、この「買いやすさ」は知多の大きな魅力のひとつです。
一方で、バーや飲食店では知多ハイボールなどの形で根強い人気があり、外食シーンでは安定した需要が続いています。つまり知多は、家庭でもお店でも気軽に楽しめる、日本のウイスキーの中でも“日常使いしやすいブランド”として確かなポジションを築いているのです。
知多はどこで購入できる?
知多ウイスキーは、さまざまな場所で購入できます。まず定番は、スーパーや酒量販店。大手チェーン店であれば比較的手に入りやすく、価格も安定しています。ネットショップも便利ですが、販売元によっては定価以上の価格設定になっている場合もあるので価格のチェックを忘れないように行いましょう。
さらに、コンビニでも販売されているケースがあります。特に700mlのボトルに加え、ミニボトルサイズを置いている店舗もあり、試しやすいのが魅力です。
また、知多市のふるさと納税の返礼品として入手する方法もあります。寄付金額はやや高めですが、「寄付もできてウイスキーも楽しめる」という一石二鳥の方法です。
購入方法を選ぶ際のポイントは「価格」と「安心感」。ネットなら在庫が豊富で入手しやすいですが、偽物リスクを避けるため販売元の確認を忘れずに。実店舗なら現物を見て選べるので、安心して購入できます。
知多を高価買取してもらうコツ

せっかく知多を売るなら、できるだけ高く買い取ってもらいたいと思うもの。そのためには、ボトルの状態や保存方法を把握しておくことが重要です。ここでは、査定価格を上げるために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
箱や付属品などを揃えておく
ウイスキーを売る際の査定では、未開封であるという事だけでなく、ボトルの状態、箱や冊子、ラベルなどの付属品も大切な評価ポイントになります。新品に近い状態で揃っていればいるほど、買取価格は高くなる傾向があります。特に知多のように人気がある銘柄の場合、外箱の有無だけで数百円から千円単位の差が出ることも珍しくありません。
箱や説明書、ラベルなどがきれいに残っていると、査定員に「丁寧に扱われてきた」と判断され、印象も良くなります。売る予定がある場合は、捨てずにきちんと保管しておくことをおすすめします。
光や高温多湿を避けて保管する
ウイスキーは光や熱に非常に弱いため、直射日光の当たる場所や高温多湿の環境で保管すると、風味や色合いが変化し、査定時にマイナス評価につながることがあります。特に知多のような香りや味わいが繊細なウイスキーは、温度や湿度の影響を受けやすいので注意が必要です。
理想的な保管場所は、暗く涼しい場所。夏場はエアコンが効いた室内や、日の当たらない戸棚などが安心です。また、ボトルを安定して置ける棚や箱に入れて保管すると、振動や衝撃からも守ることができます。
酸素との接触を最小限に抑えるため縦置きで保管する
コルク栓のボトルは横置きで保存すると、液体がコルクに触れて品質が劣化する可能性があります。そのため、ウイスキーは必ず縦置きで保管するのが基本です。特に査定の際は、ボトルが傾いたり液面が不自然に減っていたりすると、マイナス評価につながることがあります。未開封で液面が安定しており、瓶やラベルに傷や汚れがない状態は、高価買取を目指すうえで非常に重要です。
売る予定がある場合は、縦置きで安定した環境に保管し、ボトル本体の状態を守ることがポイントです。
知多の買取実績
ファイブニーズでも知多ウイスキーの買取は積極的に行っています。状態が良く、箱やラベルなど付属品が揃っている場合は、定価に近い価格での買取も十分に可能です。特に人気の銘柄である知多は、保存状態や付属品の有無が査定額に大きく影響します。
また、特別ラベルや限定出荷品などは、通常の知多よりもさらに高値で評価されることが多く、コレクターや愛好家の間で注目されています。こうしたポイントを押さえているかどうかで、査定額に差が出ることも少なくありません。
そのため、少しでも高く売りたい場合は、状態や付属品を確認したうえで査定を依頼するのがおすすめです。ファイブニーズではプロの鑑定士が一つひとつ丁寧にチェックし、最適な価格を提示しますので、安心して任せていただけます。
買取日 | 銘柄 | 価格 |
---|---|---|
買取日 2025年04月20日 | サントリー知多 NV 700ml | ¥3,000 |
買取日 2025年04月22日 | サントリー知多 NV 700ml | ¥3,000 |
買取日 2025年02月14日 | サントリー知多 NV 700ml | ¥2,500 |
買取日 2025年02月09日 | サントリー知多 NV 700ml | ¥3,000 |
買取日 2024年08月01日 | サントリー知多 NV 700ml | ¥2,500 |
▼知多の買取:知多を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
知多ウイスキーは、サントリーが誇るシングルグレーンウイスキーで、やわらかく飲みやすい味わいが魅力です。価格は値上がりしましたが、山崎や白州のようなプレミア価格にはならず、比較的入手しやすいのもポイントです。買取相場は安定しており、状態が良ければ高価買取も期待できます。売却を考えている方は、箱や付属品を残しておくこと、保存環境に気をつけることが大切です。ぜひ今回の記事を参考に知多の美味しさを楽しみ、賢く取引してください。