初心者にもおすすめのブランデー銘柄12選!選び方や飲み方も紹介
目次
ブランデーとは?

ブランデーは果実酒を蒸留した蒸留酒の一種で、豊かな香りと味わいを楽しめます。一般的にはブドウを原料としたブランデーが主流ですが、リンゴ・洋ナシ・さくらんぼなどさまざまな果実から造られており、使用されている原料や生産地によってブランデーの呼び方は異なってくるのです。
ブランデーとウイスキーの違いについて
ブランデーとウイスキーは色が似ていることから、初心者の方にとっては見分けるのが難しいかもしれません。しかし、それぞれ原料や製法が大きく異なっています。 ブランデーはブドウをはじめとした果物を発酵させた果実酒を蒸留し、樽で成熟させて造るお酒です。ウイスキーは大麦やとうもろこしなどの穀物を糖化し発酵させて樽で成熟させて造るお酒。ブランデーの原料となる果物には糖分が含まれているため、ウイスキーとは違い糖化が必要ないのです。関連記事
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ブランデーの選び方について

ブランデーは原産地や原料によって呼び方が異なりさまざまな種類があり、ランクの違いなどがあります。そのため、種類やランクごとにどのようにブランデーを選べばいいのかポイントを見ていきましょう。
ブランデーの種類で選ぶ
ブランデーの種類は原産地や原料によって異なり、「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」「グラッパ」などと呼ばれています。今回は代表的な4つの種類を紹介していきましょう。コニャック
フランス南西部のコニャック地域で造られたブランデーをコニャックと呼び、ユニブランというブドウが原料として使用されています。2段階蒸留されているため、香り高く口当たりの良いのが特徴のブランデーです。初心者の方でも飲みやすいため、まずはコニャックから飲み始めるのがおすすめ。アルマニャック
フランスのボルドー地方の南にあるアルマニャック地方で造られたブランデーをアルマニャックと呼び、コニャックと同様にユニブランなどの品種のブドウが原料として使用されています。 2段階蒸留を行うコニャックとは異なり、1段階蒸留が基本で、原料の風味が強く荒々しく野性味のある味わいが特徴です。初心者の方でコニャックが飲み慣れたという方は、次のステップとしてアルマニャックを選ぶことをおすすめします。関連記事
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カルヴァドス
フランスのノルマンディー地方やブルターニュ地方で造られたブランデーをカルヴァドスと呼び、原料にはリンゴが使用されています。リンゴから発酵させたアップルワインを蒸留し、樽で2年以上成熟させているため、まろやかでリンゴの華やかな香りを楽しめるのが特徴。フルーティーな味わいで飲みやすいため女性にもおすすめです。 また、チーズと一緒にたしなむと相性が良いため、チーズ好きの方にもおすすめのブランデー。フランスのノルマンディー地方・ブルターニュ地方以外で造られたリンゴを原料としたブランデーは、カルヴァドスではなく「アップル・ブランデー」と呼称されているため選ぶ際には注意してください。関連記事
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グラッパ
イタリアで生産されたブドウを原料として造られた蒸留酒をグラッパと呼びます。ブランデーとは製造方法が異なりますが、ブドウを原料とした蒸留酒ということでブランデーに分類。ワインに使用されるブドウの絞りかすから造られるのが特徴で、イタリアでは食後酒として楽しまれるのが一般的。イタリアン料理の後にぜひ味わっていただきたいです。ブランデーのランクで選ぶ
コニャックとアルマニャックには、ランクが設けられています。ランクが高いほど、成熟期間が長く品質が高い飲みやすいブランデーです。熟成年数が低いものから順番に以下のようにランク付けされます。・スリースター
・V.S. (Very Superio)
・V.O. (Very Old)
・V.S.O.P. (Very Superior Old Pale)
・ナポレオン
・X.O. (Extra Old)
・Hors d'âge (オール・ダージュ)
ブランデーは成熟期間が長いほどまろやかで飲みやすいため、初心者の方であればXOクラスのコニャックから飲み始めるのがおすすめです。カクテルなど気軽に飲みたい場合には、スリースタークラスでも十分に楽しめます。
ブランデーの原料の産地で選ぶ
ブランデーは原料であるブドウの産地によっても風味が変わってきます。特にコニャックは土壌の質により6つのランクが定められており、以下は上から順番に土壌が良質です。・グランドシャンパーニュ
・プティットシャンパーニュ
・ボルドリー
・ファン・ボア
・ボン・ボア
・ボア・ゾルディネール
ブランデーをより楽しみたいのであれば、原料の土壌の質にもこだわりを持ってみても良いかもしれません。初心者の方であれば、一番質の高いグランドシャンパーニュがおすすめですが、質が高いほど価格も高くなるため予算に応じて楽しむのもおすすめです。
おすすめブランデー銘柄12選!安いものから高級品まで

価格が安いものから高級なものまで、おすすめのブランデー銘柄を12選紹介します。初心者の方でどのような銘柄を選べばいいのかわからないという方や、愛好家でまだ飲んだことがない銘柄を味わいたい方も、これを参考に自分に合ったブランデー銘柄をぜひ見つけてみてください。
マーテル XO
コニャックの5大メーカーの中でも歴史が最も深い「マーテル」が手掛ける品質の高いXOブランデー。ボルドリーとグランド、プティット両シャンパーニュのブドウを混ぜ合わせて造られており、洗練された味わいを楽しめます。また、アーチ型の独特なボトルも特徴的。リッチな価格のため、贈り物や特別な日におすすめです。関連記事
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レイモンラニョー エクストラヴィユー
レイモンラニョー エクストラヴィユーは、グランドシャンパーニュのブドウが原料として使用されており、25年程成熟されたコニャック。蜜のような甘い香りを楽しめ、口に含むとスパイシーな味わいが広がる高品質な銘柄。1万円以下のリーズナブルな価格で手に入るため、自分へのご褒美でたしなむ際などにおすすめ。ラニョーサボラン レゼルブスペシャルNo20
ラニョーサボラン レゼルブスペシャルNo20は、グランド、プティット両シャンパーニュのブドウが原料として使用されており、20年程成熟されたコニャック。こちらも1万円以下で手に入るためおすすめ。甘い香りとフルーティーで口当たりの良い味わいが特徴で、初心者や女性でも飲みやすいです。レミーマルタン VSOP
コニャックの5大メーカーの一つである「レミーマルタン」が手掛ける、日本でも有名な銘柄です。レミーマルタンの商品には、ケンタウルスのエンブレムが描かれているのが特徴。グランド、プティット両シャンパーニュで作られたブドウを原料として使用し、4年から12年熟成されたコニャックです。 バニラ、ヘーゼルナッツ、オークなどの複雑な香りと、老舗であるレミーマルタンの良質な味わいを楽しめます。手が出しやすい価格帯でありながら高級感を味わえて、パッケージも華やかなためプレゼントにもおすすめ。レミーマルタン XO
こちらも「レミーマルタン」が手掛けるコニャック。VSOPよりもひとつ上のランクのため、価格は1万円以上となる高級ブランデーです。グランド、プティット両シャンパーニュで作られたブドウを原料としており、10〜37年程度熟成された約400種類にも及ぶ原酒(オー・ド・ヴィー)を混ぜ合わせて造られています。 スパイシーな香りと、甘い口当たりを感じつつも、濃厚で辛口な味わいも感じられるというその繊細な味わいに多くの愛好家に人気。関連記事
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ポールジロー25年
愛好家から定番のコニャックとして親しまれているブランデー。ポールジローは、原料となるブドウ作りから醸造・蒸留・熟成・瓶詰めまで一切機械を使わずに一つ一つ手作業で行っています。 そのため、量産型のブランデーとは異なり、伝統のある芸術的なブランデーです。ポールジロー25年は、グランド、プティット両シャンパーニュのブドウを原料としており、25年間熟成されています。お値段は少し高いですが、濃厚なブドウの味わいと香りを楽しむことができ、ブランデー好きなら一度は味わっていただきたい逸品です。ニッカブランデー XO 白
リンゴブランデー原酒を使用した、アサヒが販売している国産のブランデーです。リンゴの華やかな香りと、熟成の柔らかな味わいを楽しめます。ストレートで飲むのがおすすめで、お値段もお手頃なためコニャックだけではなくこちらのリンゴブランデーも楽しんでみてください。ヘネシー VSOP プリヴィレッジ
コニャックの5大メーカーの一つである、「ヘネシー」が手掛ける高級ブランデーです。終売となっており、価格の高騰や品薄が考えられるため気になる方はぜひお早めに入手してください。 グランド、プティット両シャンパーニュ、ボルドリー、ファン・ボワの4地区の名だたる60種類の原酒を混ぜ合わせて造られています。上品でコクのある香りと、優しい口当たりを楽しめるコニャックです。ヘネシー XO
こちらも、5大メーカーである「ヘネシー」が手掛ける高級XOブランデー。ヘネシーは250年の歴史を持っており、一度は名前を耳にしたことがあるでしょう。ヘネシー XOは、ヘネシーの代表的な銘柄であり100種類以上の原酒を混ぜ合わせて造られています。 熟成年数が異なるさまざまな原酒をブレンドしているため力強い味わいながらも、滑らかで口当たりがよく初心者にも愛好家にもおすすめです。関連記事
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レミーマルタン ルイ13世
レミーマルタン ルイ13世は、高級ブランデーの中でも代表的なコニャックです。ブランデーをたしなんでいる方であれば、知っている人がほとんどではないでしょうか。その価値は、20万以上を超えるためなかなか手に取れない逸品です。 グランドシャンパーニュのブドウのみを原料として使用されており、40年〜100年ほど熟成。3,000種以上の原酒がブレンドされており、通常では味わえないような至極の味わいを楽しめます。また、ボトルにはバカラ社製のクリスタルが使用されており美しいフォルム。関連記事
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ブラー グランソラージュ
上質なリンゴを原料とし、2年〜5年ほど熟成して造られたリンゴブランデー。リンゴのフルーティーな香りとオーク樽による熟成した香りを楽しむことができ、ブランデーとは思えないほど飲みやすいため、女性に人気です。手軽に入手できるか価格であり、カクテルにするのがおすすめ。カミュ XO エレガンス
コニャックの5大メーカーの一つである「カミュ」が手掛ける高級XOブランデー。ボルドリー地区で収穫されたブドウと良質なブドウを原料として造られているコニャックです。フローラルな香りと、バニラ・シトラス・リコリスの味わいを楽しめ、まさにエレガントという名前にふさわしい高級な逸品。国際的な賞をいくつも受賞しており世界に認められています。初心者必見!ブランデーのおすすめ飲み方

初心者にもおすすめのブランデーの飲み方を紹介します。王道なストレート以外にも美味しい飲み方があります。飲み慣れないうちはたくさん飲み方を試して、自分に合った飲み方を見つけてください。
ストレート
初心者の方で飲み方に困っているのであれば、まずはブランデー本来の味わいを楽しめる「ストレート」がおすすめ。アルコール度数が、40度弱〜50度程度と高いため少しずつ時間をかけて楽しむようにしてください。また、注いだらまずは香りを楽しんで、その後に舌で味わうことで味覚・嗅覚ともに楽しめるでしょう。関連記事
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オン・ザ・ロック
ストレートで飲むことに抵抗があるものの、水やソーダで割ってブランデー本来の味を薄めたくないという方にはオン・ザ・ロックがおすすめ。水割り・ソーダ割り
ブランデーはアルコール度数が高いため、ストレートのままだと飲みにくいという方には水割りやソーダ割りがおすすめ。ブランデーの量で好みに応じてアルコール度数を調節できます。また、簡単に作ることができるため誰でも楽しめる飲み方。カクテル
甘いお酒が好きな方や、女性の方にはブランデーで作るカクテルがおすすめ。サイドカー・アレクサンダー・ニコラシカ・ピスコサワーなど、ブランデーを使用したさまざまなカクテルがあります。ストレートや、アルコール度数が高いのが苦手な方はぜひいろいろなカクテルを楽しんでみてください。関連記事
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ブランデーに合わせると美味しいおすすめお菓子

ビールや酎ハイなど一般的に飲まれているお酒であれば、どのようなおつまみやお菓子を合わせると美味しいのかがわかるでしょう。しかし、ブランデーに合うお菓子やおつまみとなると想像がつかない方もいるのではないでしょうか。そこで、ブランデーの美味しさをより引き立ててくれるおすすめのお菓子やおつまみを紹介していきます。
チョコレート
ブランデーに最も合うとして人気なのがチョコレートです。チョコレートの中でも甘みがあるミルクチョコレートではなく、カカオの濃度が高いビターチョコレートがおすすめ。ブランデーの甘みを引き立てまろやかな味わいにしてくれます。ドライフルーツ
次にブランデーに合うとして人気なのがドライフルーツ。ブランデーは甘いものとの相性がよく、ドライフルーツは噛みごたえもあるためチョコレートとは違った感触も楽しめます。中でも、レーズンやアプリコットなど甘みの強い物が特におすすめです。 しかし、ドライフルーツであれば何でも相性が良いため、お好みのドライフルーツと合わせて楽しんでみてください。ナッツ
ブランデーはチョコレートやドライフルーツなど甘みのあるものと相性が良いですが、ナッツなど塩気のあるものとも相性が抜群でブランデーの甘みを引き立ててくれます。 また、ナッツはドライフルーツと同様に噛みごたえのある触感を楽しめるでしょう。ナッツには豊富な栄養素が含まれており、美容や健康にも良いため合わせて食べるのにもおすすめです。まとめ

ブランデーは、「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」などさまざまな種類があり、成熟期間や原料生産地の土壌の質によってランク付けされています。それぞれ香りや味わいが異なり、ストレートやカクテルなど多様に楽しめるお酒です。 自分に合ったブランデーを見つけるためにも、予算に応じて今回紹介した銘柄などたくさんのブランデーを飲んでみてください。