久保田の定価や人気の理由を解説!おすすめシリーズも
今回のテーマは、日本酒の老舗朝日酒造の代表銘柄「久保田」です!
創業時の屋号「久保田屋」の名を冠した「久保田」は、淡麗辛口で柔らかな口当たり、あっさりとしながら深みとコクがあり、年齢・性別問わず人気の高い日本酒です。
今回は、そんな「久保田」の魅力の源を酒造りから伝え、さらに数ある久保田シリーズの中から人気の商品や季節限定の商品を紹介! 人気の日本酒銘柄「久保田」の魅力をお届けします!
久保田が人気である理由
「久保田」の蔵元、朝日酒造の酒造りはなんと米づくりからこだわっています。
かつて朝日酒造の杜氏が語った「酒の品質は、酒米の品質を越えられない」という言葉をもとに、「酒造りは米づくりから」を合言葉に酒米作りにも力を注いでいます。
原料の米は日本酒の香りや旨みを大きく左右する最も大切なもの。この酒米の品質向上や新品種の栽培・研究を推進するため「有限会社あさひ農研」を設立し、地元農家と連携しながら最良の米づくりを行っています。
また、もうひとつの大事な原料が水です。仕込み水に朝日地内を流れる地下水脈の軟水を使用。雑味が少ないこの軟水は、醸造の際に穏やかな発酵を促し、良い口当たりの酒に仕上げてくれます。
朝日酒造は、これら原料の水や米を育む自然環境の保全やホタルの保護活動なども行っています。地元の新潟県長岡市はホタルが飛び交う里として有名ですね。
このように醸造だけでなく、原料とその保全や栽培にまでこだわっているからこそ、「久保田」は高い人気を得ているのです。
久保田の人気シリーズと定価
久保田には、個性豊かなシリーズがたくさんあります。特に人気の高い9種類について、それぞれの特徴と定価を詳しくご紹介していきます。- 萬寿(まんじゅ)
- 千寿(せんじゅ)
- 純米大吟醸
- 碧寿(へきじゅ)
- 百寿(ひゃくじゅ)
- 紅寿(こうじゅ)
- 翠寿(すいじゅ)
- 雪峰(せっぽう)
- スパークリング
久保田 萬寿
久保田シリーズの最高峰とも称されるのが、この「久保田 萬寿」です。
◆おすすめポイント
まさに久保田の「最高級品」です。飲んだ時の口当たりは非常になめらかで、重厚でありながらもクリアな味わいが楽しめます。口に含んだ瞬間に広がる華やかで奥深い吟醸香と、長く心地よい余韻は格別で、まさに久保田の技術の粋を集めた一本と言えるでしょう。
特別な日の乾杯や、お世話になった大切な人への贈答品としても非常に喜ばれます。ぜひ、日本酒の極みを味わってみてください。
| 定価(1.8L) | 9,900円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石、新潟県産米 | 精米歩合 | 麹米50%、掛米33% |
| アルコール度数 | 15度 |
久保田 千寿
久保田の定番として、最も親しまれているのが「久保田 千寿」です。
◆おすすめポイント
「食事と楽しむ吟醸酒」をコンセプトに、その名前の通り、千の寿(ことほぎ)を祝うシーンにふさわしい一本です。派手すぎない穏やかな香りと、すっきりとしたキレの良い口当たりが最大の特徴。
飲み飽きしない上品な味わいは、和食はもちろん、幅広い料理と相性が抜群です。冷やしても良し、ぬるめのお燗にしても良しと、温度帯を選ばず美味しく楽しめる万能選手。毎日の晩酌や、ちょっとした食事会に寄り添ってくれる、頼れる定番酒です。
| 定価(1.8L) | 2,904円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石 | 精米歩合 | 麹米50%、掛米55% |
| アルコール度数 | 15度 |
久保田 純米大吟醸
2020年にリニューアルされた、新しい久保田の顔として注目されているのが「久保田 純米大吟醸」です。◆おすすめポイント
香りと味の調和を追求した、「現代の久保田」を象徴するモダンな一本。
グラスに注ぐと、洋ナシやメロンを思わせるフルーティーで華やかな香りが豊かに立ち昇ります。口当たりが非常に優しく、日本酒にあまり馴染みがない方や、ワイン好きの方にも飲みやすいです。味わいはしっかりとしていながら、後味は久保田らしいシャープなキレで、重さを感じさせません。
おしゃれなボトルデザインも魅力で、カジュアルなシーンにもぴったりです。
| 定価(1.8L) | 4,257円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石 | 精米歩合 | 麹米50%、掛米50% |
| アルコール度数 | 15度 |
久保田 碧寿
山廃仕込みという伝統的な手法で造られているのが、「久保田 碧寿」です。
◆おすすめポイント
一般的な久保田のイメージとは少し違い、山廃仕込みという手間のかかる手法で造られています。これにより、華やかな香りと共に、しっかりとした米の旨味とふくよかさが加わっているのが特徴です。山廃特有の、濃厚でありながらくどさのない心地よい酸味が、味わいを力強く引き締めます。
濃いめの味付けの肉料理や煮物など、しっかりとした料理との相性は抜群! 冷やして飲むとキレが立ち、お燗にすると味がよりまろやかで深みが増すので、ぜひ両方試してみてください。
| 定価(1.8L) | 6,248円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石 | 精米歩合 | 麹米50%、掛米55% |
| アルコール度数 | 15度 |
久保田 百寿
久保田の基本的な造りを大切にした、「久保田 百寿」は日常的に楽しめる一本です。◆おすすめポイント
華やかさよりも、「日常の晩酌酒」としての飲みやすさを追求した、久保田のスタンダードラインです。穏やかな香りで、飲むたびにホッとするような落ち着いた味わい。淡麗辛口でスッキリとしたキレの良さが際立っており、飽きがこないのが魅力です。価格もお手頃なので、毎日飲んでも懐に優しいですね。
冷やして飲むのはもちろん、常温やぬる燗で飲むと、お米本来の素直な旨みが感じられておすすめです。日常の食卓で、久保田らしいキレイな飲み口を存分に楽しめます。
| 定価(1.8L) | 2,409円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石、新潟県産米 | 精米歩合 | 麹米60%、掛米60% |
| アルコール度数 | 15度 |
久保田 紅寿
まろやかで優しい味わいが魅力の特別純米酒、「久保田 紅寿」です。◆おすすめポイント
吟醸酒のシャープさとは異なり、こちらは純米酒らしいふくよかさを大切にした一本。口に含むと、お米の優しい旨みがふわりと広がり、後味はスッとキレる「まろやかさとキレ」のバランスが絶妙です。
この「紅寿」の真価が発揮されるのはお燗にしたとき、少し温度を上げることで、お米のふくよかな旨みと優しい甘みがより引き立ち、心がほぐれるようなまろやかな飲み口になりますよ。特に寒い季節には、ぜひ温めて飲んでみてほしい一本です。
| 定価(1.8L) | 3,993円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石、新潟県産米 | 精米歩合 | 麹米55%、掛米55% |
| アルコール度数 | 15度 |
久保田 翠寿
季節限定で4月から9月にかけて出荷される生酒、「久保田 翠寿」です。
◆おすすめポイント
火入れ(加熱殺菌)を一切しない「フレッシュな生酒」ならではの、瑞々しく生き生きとした味わいが魅力です。口に含むと、まるで爽やかな果実のような吟醸香が広がり、生酒らしい微炭酸感と軽快な飲み口が楽しめます。
夏の暑い時期にキンキンに冷やして飲むと、その爽快感は格別です。ただし、生酒はデリケートなため、販売時期が限られており、手に入れるのは容易ではありません。また購入後は必ず冷蔵保存をして、フレッシュな味わいを逃さないようにしてください。
| 定価(1.8L) | 3,432円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石、新潟県産米 | 精米歩合 | 麹米50%、掛米40% |
| アルコール度数 | 14度 |
久保田 雪峰
アウトドアブランド「スノーピーク」との共同開発で生まれたのが、「久保田 雪峰(せっぽう)」です。◆おすすめポイント
コラボレーション先であるスノーピークの名(雪峰=Snow Peak)を冠し、「焚火を囲んで飲む日本酒」という、特別なアウトドアシーンをイメージして造られた、7月・9月限定出荷の限定酒です。
この山廃純米大吟醸は、お燗も楽しめるよう造られており、雄大な自然の中で育まれたような、力強くも洗練された味わいが魅力です。キャンプやBBQなど、外で楽しむ日本酒として最高の体験を提供してくれます。
| 定価(500ml) | 3,850円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石、新潟県産米 | 精米歩合 | 麹米50%、掛米33% |
| アルコール度数 | 16度 |
久保田 スパークリング
日本酒をより気軽に楽しむための、「久保田 スパークリング」です。◆おすすめポイント
開発者が「きめ細かな泡」にこだわり、一日かけてゆっくりと炭酸ガスを溶かし込む特殊な製法で造られました。その「しゅわしゅわ感」に負けないジューシーな味わいが特徴です。
マスカットのような爽やかな香りと、甘味と酸味のバランスが良く、アルコール度数も12度と低めなので、日本酒初心者の方や、乾杯酒としても最適です。
| 定価(500ml) | 1,485円(税込) |
|---|---|
| 原料米 | 五百万石 | 精米歩合 | 麹米65%、掛米65% |
| アルコール度数 | 12度 |
久保田のおすすめの飲み方
久保田は、その繊細な香りとキレの良さが特徴であるため、多くの場合「冷酒(冷やして)」で飲むのがおすすめです。
久保田の特徴である吟醸香(フルーティーで華やかな香り)や、スッキリとしたキレの良さを最も感じられるのは、5℃から15℃程度の温度帯です。ただし、冷やしすぎると香りが閉じてしまい、せっかくの繊細な味わいが分かりにくくなってしまうことがあるため、温度管理には注意が必要です。
例えば、「萬寿」や「純米大吟醸」といった香りの高い銘柄は、冷蔵庫から出してすぐの5℃〜10℃で飲むと、香りを活かしつつシャープなキレが楽しめます。
一方で、「千寿」や「百寿」など、食事との相性を楽しむタイプは、少し冷たさが和らいだ10℃〜15℃が絶妙なバランスです。この温度帯では、お米本来の旨みも感じやすくなります。
日本酒は温度が上がるにつれて香りが開き、甘みや旨みが強くなる特性があるため、最初は少し冷やし気味で飲み始め、徐々に温度が上がっていく過程で変わる味わいの変化を楽しんでみるのもいいでしょう。
おすすめのおつまみ
久保田は、その淡麗辛口な酒質から、素材の味を活かした繊細な料理や和食全般と非常に相性が良いです。久保田の中でも、軽快でスッキリとした「百寿」や「千寿」などは、刺身や白身魚の昆布締めといった、魚介の繊細な風味を邪魔しないおつまみと合わせるのがおすすめです。
一方で、純米酒の「紅寿」や「萬寿」のように、米の旨みやふくよかさがある銘柄は、少しコクのある料理にも負けません。例えば、ブリ大根や鶏肉の照り焼きといった、醤油やみりんを使った旨みの濃い料理と合わせると、お酒の持つ米のコクが料理の味わいをさらに引き立ててくれます。
特に、アウトドアコンセプトの「久保田 雪峰」は、山廃仕込みの力強い味わいがあるため、炙った干物やBBQで焼いた肉、ダッチオーブンで作るワイルドな料理にもしっかりマッチします。銘柄ごとに合わせる料理を変えることで、久保田の多様な魅力をさらに深く楽しむことができます。
久保田の買取実績
久保田は、「萬寿」をはじめとする高級ラインナップや、季節・数量限定の「翠寿」「雪峰」など、非常に高い人気と需要がある銘柄です。
当社ファイブニーズでも、久保田の全シリーズを「買取強化中」です! 特に、製造年の新しいものや、化粧箱・付属品が揃っているお品物は高額査定が期待できます。
商品の状態や市場の状況によって買取価格は変動しますので、まずはお気軽に見積もりをご依頼いただくのが、高価買取への近道です。
関連リンク
▼久保田の買取:久保田を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
日本酒の人気銘柄「久保田」。原料からこだわるその酒造りには圧巻の一言です。そこから生み出される美味しさこそ、久保田の魅力であり、人気の理由でもあります。また、久保田シリーズは常時販売と季節限定の商品があり、それぞれに違った味わいや香りを持っています。これだけあると難しいのは分かっていても、飲み比べをしてみたいものですね。