鍋島の定価はいくら?レアな日本酒と言われる理由や定価購入の方法まで解説!

日本だけでなく、世界からの評価も高い日本酒「鍋島」。種類が豊富なことでも有名で、その品質の高さから注目を浴びている銘柄のひとつです。
日本酒好きなら一度は飲むべき銘柄と言える「鍋島」ですが、定価を上回る価格で流通していることもしばしば。なぜ人気があるのか、定価で購入できるのか、など気になる方も多いでしょう。
今回は、そんなレアな日本酒と言われる「鍋島」の基本情報から人気な理由、定価購入の方法まで詳しく解説していきます。
世界的な銘酒「鍋島」とは?

鍋島は、佐賀県にある富久千代(ふくちよ)酒造で造られています。
地元の人々に愛され続けるお酒をつくる、という思いが込められ立ち上げたブランドであり、江戸時代に佐賀藩を統治していた「鍋島家」が名の由来。小規模生産のため、なかなか手に入らない種類もあることから「幻のお酒」とも呼ばれています。
鍋島の誕生は1998年と比較的若い銘柄ですが、国際的なコンペでの受賞歴もあることから世界的にも高い知名度を誇ります。佐賀の風土を活かした、佐賀を代表する地酒であり、いまもなお進化し続けているブランドです。
こだわりの製法でつくられる鍋島は、軽快な飲み口と甘み、フルーティーな香りの高さが特徴。やさしい口当たりで飲みやすく、多くのファンを魅了しています。種類によってさまざまな味わいを感じられ、食中酒としても人気。それぞれ異なるラベルのカラーデザインも印象的です。
とにかく種類が豊富なことも魅力のひとつであり、飲み比べを楽しむだけでなく、シーンや料理に合わせて味わいを選べる点も人気の理由と言えるでしょう。
鍋島の口コミや評価
全国的に人気のある鍋島ですが、店頭で見かけることはあまりないのも事実。人気銘柄であるため、実際に飲んだ方はどのような感想を持ったのでしょうか。- 日本酒なのにフルーティーでブドウみたいな香りもする。とても美味しい。
- 上品な甘さと少しのアルコール感。派手さはなく落ち着いた、バランスの良い日本酒。
- 初めて飲んだ鍋島がフルーティーで美味しかった。海鮮にもよく合う。
種類が多すぎて選択に迷うとの声はあったものの、飲み比べを楽しむ方も多い印象。鍋島の入荷をSNSで発信している飲食店も多く、やはり日本酒好きにはたまらない一本なのだということが伝わってきますね。
さまざまな料理に合わせやすいということもあり、初めて飲んだ方にも好印象。日本酒好きになるきっかけにもなる銘柄とも言えそうです。
鍋島の種類と定価は?

鍋島の数あるラインナップの中から、厳選した10種類を紹介していきます。
ぜひ、選ぶ際の参考にしてみてください。
鍋島 大吟醸
鍋島の名を広めるきっかけとなった一本。「兵庫県特A地区山田錦」を贅沢に100%使用しており、濃厚でありながらさっぱりとした口当たりが楽しめます。非常に完成度の高い逸品で、インターナショナル・ワイン・チャレンジでは最優秀賞を受賞しています。いわゆる「鍋島」らしい味わいを堪能できるでしょう。
箱付きで購入できるため贈り物としても人気があり、ご褒美としてもおすすめ。お米の旨味と香りの高さを存分に味わってみて下さい。
お酒の種類 | 大吟醸 |
---|---|
酒米 | 山田錦 |
精米歩合 | 35% |
アルコール度数 | 17% |
定価 | 1800ml:9,900円 720ml:4,950円 |
鍋島 Black Label
鍋島ブラックラベルは、720mlで25,300円という高級品。先入観無く飲んでほしいという思いから造られた、原料とアルコール度数以外の内容がシークレットになっている鍋島です。
穏やかで上品、お米の深い旨味をしっかり感じられ、長い余韻が心地よく続きます。必ずしも価格=美味さとは限りませんが、贅沢であることは間違いありません。
鍋島の最高ランクの圧倒的なリッチ感を、先入観に囚われず、自身の五感でじっくりと体感してみて下さい。
お酒の種類 | 非公開 |
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酒米 | 非公開 |
精米歩合 | 非公開 |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 720ml:25,300円 |
鍋島 特別純米酒
豊富なラインナップの中でも、スタンダードボトルと言われるのが、特別純米酒。こちらも輝かしい受賞歴をもちます。すっきりしたキレ味が特徴の辛口で、爽やかで軽快な飲みやすさが魅力。さまざまな料理に合わせやすいことでも人気です。
季節を問わず飲みたくなる味わいで、ほのかなやさしい甘みと旨味が飽きを感じさせません。価格もリーズナブルなため手に取りやすく、鍋島を知るのにおすすめな一本です。
お酒の種類 | 純米吟醸 |
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酒米 | 山田錦 |
精米歩合 | 55% |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 1800ml:3,190円 720ml:1,650円 |
純米大吟醸 山田穂
純米大吟醸 山田穂は、年に1度だけ出荷される貴重な鍋島です。酒米として有名な「山田錦」の先祖とも言える品種の 「山田穂」。鍋島らしいふくらみのある旨みが存分に引き出され、飽きのこないキレのあるフレッシュな口当たりが特徴。はっきりとした大吟醸らしい香りも魅力です。
年に一度の数量限定品であるため希少で、価格もお高め。しかし、その価値がある余韻の長さとバランスの取れた味わいを堪能できるでしょう。
お酒の種類 | 純米大吟醸 |
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酒米 | 山田穂 |
精米歩合 | 40% |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 1800ml:11,000円 720ml:5,830円 |
鍋島 純米吟醸 赤磐雄町米
赤いラベルが目を引く鍋島 純米吟醸 赤磐雄町米(あかいわおまち)。非常にファンが多い種類です。濃厚な米の旨味を感じられ、鼻から抜ける香りとキレのある後味も魅力です。雄町米は蔵元の技術が映し出されるとも言われており、富久千代酒造の丁寧な製法と技術が見事に表現されています。
赤磐雄町を使用したラインナップは他にも「大吟醸」「純米吟醸生酒」「特別純米」と豊富。赤磐雄町特有の味わいを楽しみたい方におすすめです。
お酒の種類 | 純米吟醸 |
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酒米 | 赤磐雄町 |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 1800ml:4,180円 720ml:2,200円 |
鍋島 純米吟醸 山田錦
鍋島シリーズの中で、こちらも人気のボトルになります。紫の文字がシックで存在感がありますね。独特の吟醸香が際立ち、フルーティーさが強く感じられます。爽快な飲み心地と華やかさが、鍋島でしか味わうことができない仕上がりになっています。
はじけるようなジューシーな美味しさが、鍋島の入門としてもおすすめできる一本。受賞歴も多く、価格帯から見ても試しやすい種類と言えるでしょう。
お酒の種類 | 純米吟醸 |
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酒米 | 山田錦 |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 1800ml:3,850円 720ml:1,980円 |
鍋島 特別本醸造
佐賀県の地酒の特徴でもある、甘口の本醸造。その味わいは、IWCの本醸造の部で金賞を受賞するほどです。甘さとキレのバランスが絶妙で、爽やかな飲みやすさが人気です。冷やすとデザートのような感覚でさっぱりと楽しめ、燗にすれば甘さを最大限に引き出すことができます。
リーズナブルでありながら、鍋島の確かな品質を堪能できます。親しみやすいお酒として、日本酒が初めての方にもおすすめできる種類です。
お酒の種類 | 特別本醸造 |
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酒米 | さがの華 |
精米歩合 | 60% |
アルコール度数 | 15% |
定価 | 1800ml:2,530円 720ml:1,320円 |
鍋島 純米大吟醸 愛山
可愛らしいピンクのラベルが印象的な純米大吟醸 愛山。兵庫県産の「幻の酒米」とも言われる愛山を使用したシリーズは、ラベルにピンクがあしらわれています。深く詰まった旨味とやさしい甘みのバランスが良く、果実感のあるジューシーさが特徴的な一本。愛山を使用したラインナップは「大吟醸」「純米吟醸」「特別純米酒 Classic」があり、どれも贅沢な味わいに仕上がっています。
ボトルの見た目通り華やかで女性にも人気のある商品です。
お酒の種類 | 純米大吟醸 |
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酒米 | 愛山 |
精米歩合 | 40% |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 1800ml:6,820円 720ml:3,630円 |
鍋島 吟醸 Summer Moon
Summer Moonは、鍋島の四季を彩る限定酒、「ムーンシリーズ」のひとつです。スタイリッシュなラベルが特別感を演出し、4種類揃えたくなる点も魅力です。春は「純米吟醸 Blossoms Moon(ブロッサムムーン)」、夏は「吟醸 Summer Moon(サマームーン)」、秋は「60%純米 Harvest Moon(ハーベストムーン)」、冬は「純米吟醸 New Moon 生酒(ニュームーン)」。
中でもサマームーンは、全米日本酒鑑評会で受賞歴が多数あり、夏にぴったりな柑橘の爽やかさと、さっぱりとキレのある味わいが楽しめます。冷やして飲みたい一本ですね。
お酒の種類 | 吟醸 |
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酒米 | 山田錦 |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 15% |
定価 | 1800ml:3,740円 720ml:1,870円 |
鍋島 純米吟醸 隠し酒
ラベルに書かれた鍋島の文字が反転している、通称「裏鍋島」。純米吟醸の荒走り(最初に出てくるおりが絡んだお酒)と攻め(圧をかけて最後に出てくるお酒)のブレンドがベースで造られています。
年に3回ほど出荷しているものの、それぞれにブレンド割合が異なるため、特別な隠し酒となっています。1回目の出荷分は生酒で、2、3回目の出荷は火入れしてあるというマニアにはたまらない逸品で、定番の鍋島とも一味違う、今後の進化も楽しみな種類です。
お酒の種類 | 純米吟醸 |
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酒米 | - |
精米歩合 | 50% |
アルコール度数 | 16% |
定価 | 1800ml:3,630円 720ml:1,890円 |
鍋島が高騰化している理由とは?
鍋島は、種類によって手頃な価格のものから高級なものまでさまざまです。それぞれ市場価格は高騰傾向にあり、中には手に入りにくい種類も。なぜプレミア化しているのか、その主な理由を2つ解説します。
製造元「富久千代酒造」について
富久千代酒造は、世界的人気が出た今も小規模生産を貫く、職人気質の蔵元。富久千代酒造が位置する佐賀県鹿島市は、良質な水があることで有名な場所。全国の豊かな土壌で育った酒米と、お酒造りに適した鹿島の風土とを掛け合わせ、多彩なバリエーションを生み出しています。
鍋島は3年もの月日をかけて生み出された地酒であり、蔵元の熱い思いが込められています。「やさしく五感に馴染んでいく自然体のお酒」を目指し、こだわりの原料と手造りによる丁寧な製法で、名の由来である鍋島家のように長く地元に愛される酒造りを日々続けています。
規模の拡大をあえて行わないため、これだけ名が広まってもなかなか鍋島を目にすることが難しく、プレミア化しているというわけです。
富久千代酒造が認めた直営店にのみ販売を行っており、流通が限られているというのも鍋島が高騰化している理由のひとつです。
世界的に数々の受賞歴がある
鍋島は、数え切れないほどの輝かしい受賞歴を持ちます。IWCや全国新酒鑑評会などでの評価は世界に名を広めるきっかけでもあり、一気に注目を集める日本酒ブランドとなりました。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)とは、世界で最も権威のある、酒界にとって影響力をもつコンペティション。鍋島は毎年のように賞を獲得する常連であり、2011年にSAKE部門の最高賞、チャンピオン・サケにも選ばれています。
全国新酒鑑評会では、鍋島大吟醸が2005年から7年連続金賞を受賞するなど、佐賀を代表する日本酒として確かな品質を証明しました。
鍋島を世界に広めるきっかけとなったのは「鍋島 大吟醸」の受賞によるものでしたが、今現在は大吟醸のみならず、豊富なラインナップのさまざまな種類がそれぞれ賞を受賞しています。
全米日本酒鑑評会へは2016年から出品を止めてしまいましたが、IWC、全国新酒鑑評会、雄町サミット鑑評会、酒類鑑評会での評価は健在。リリースしている種類が多くても、ひとつひとつ丁寧に造られている品質の高いお酒であるということが認められています。
日本のみならず海外からの需要も増加し、ますます供給が追いつかないという状況が、鍋島の価格を高騰化させているのです。
鍋島を定価で買う方法は?
鍋島は、特約店であれば定価で購入することができます。楽天やAmazonなどの大手通販サイトでは、定価以上の価格で出回っていますが、特約店であれば定価購入が可能です。
特約店は佐賀県だけでなく全国にあり、オンラインでも購入可能な店舗もあります。まずは近くの特約店から探してみましょう。
しかし、人気であるが故に売り切れてしまっていることも。必ずしも目当ての種類が購入できるわけではないため、注意が必要です。確実に手に入れたい方は、こまめに入荷情報や店舗をチェックするといいでしょう。
近くに特約店がない場合や店舗に行く時間がとれない方は、オンライン購入のお店を探してみて下さい。また、プレミア価格にはなりますが、大手通販サイトであれば比較的いつでも購入ができます。鍋島のさまざまなラインナップから選びたい方にはおすすめです。
自分に合った方法で鍋島をゲットして下さいね。
参考サイト
▼鍋島特約店
鍋島の正しい保存方法
日本酒には賞味期限がありません。しかし、保存状態によっては劣化し、日本酒の繊細な味わいも落ちていってしまいます。鍋島に限らず、日本酒が美味しく飲める期間は9ヵ月〜1年程度。ラベルに記載されていることもある正しい保存方法で保管していなければ、その味わいを保つことはできません。
種類によって細かい目安は異なりますが、以下のポイントに気を付けてみて下さい。
- 常温以下で一定の温度と湿度を保つ
- 直射日光を避けた冷暗所で保管する
- 瓶は縦置きで保存する
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▼日本酒の賞味期限は?期限がない理由やおいしく飲める期間、正しい保存方法を解説
鍋島は買取に出すのがおすすめ
鍋島は、世界的人気を誇る日本酒。市場価格が高騰している今、買取市場でも同じく人気があるお酒と言えます。希少価値が高く高額査定が期待できるため、お手元に未開封の鍋島がある方は、買取に出すこともおすすめです。
せっかくの鍋島を処分してしまうことがないように、お近くのファイブニーズをぜひご利用下さい。
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紹介した方法で保存をしっかりと行い、できるだけ綺麗な状態で買取に出すことがおすすめです。瓶のホコリをを拭き取っておいたり、箱などの付属品をとっておくだけでも査定額は変わってきます。
お酒の買取相場は日々変動しておりますので、ファイブニーズの安心無料査定でお手元にある鍋島の価値をお確かめください。
関連リンク
▼日本酒の買取:日本酒を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
今回は、日本が誇る「鍋島」についてご紹介しました。多彩な味わいを飲み比べられるのが魅力の鍋島は、こだわりの酒造りによって確かな品質を保ち続けています。
希少価値も高く市場価格は高騰していますが、特約店を利用すれば定価購入も可能です。
大切な方へのプレゼントとしても、自分へのご褒美としてもおすすめ。豊富なラインナップであるため、きっとあなた好みの一本が見つかるはずです。
世界に認められた鍋島の繊細で美しい自然な味わいを、ぜひ五感で感じてみて下さい。