ルモルトン(lemorton)の特徴
カルヴァドス・デュ・ドンフロンテ地区の農園ルモルトン家自家蒸留の名品です。
「カルヴァドス界の長老」が経営するルモルトンは、非常に小規模の作り手です。そのため生産量が少なく、フランスではタイユヴァンやトゥールダルジャン、テランなどの超一流レストラン以外で飲むことは困難ともいわれています。
カルヴァドスは、ノルマンディ地方で収穫された48種類のリンゴと洋ナシでブレンドされ、ジュースは完全に醗酵するまで木樽で置かれ、円形蒸留機で蒸留された後に何十年もの歳月を経て樽から瓶に詰められます。特に香りが華やかで、人々を魅了しています。
歴史
ルモルトンは90歳を超えるカルヴァドス界の長老として知れ渡るイシドール・ルモルトン氏が製造しています。ルモルトン家はドンフロンテ地区に農園を持っており、そこで自家蒸留、熟成してカルヴァドスを作っています。
ルモルトン氏はノルマンティ地方ドムフロンに居を構え、地元を愛しながらACに定められている地元産のりんごで作り上げたカルヴァドスは高い評価を得ています。
そのブランド名は世界中の人々に認知されており、パリの名門であるタイユヴァンやトゥールダルジャンなどにも納入されています。
しかし農園自体が小規模であり、生産量もわずかなため超一流のレストランでしかお目にかかれません。
エピソード
現在のルモルトン家の当主であるイシドール・ルモルトン氏はルモルトン家の4代目です。ルモルトン・ラリーテは、同氏の生み出した最高傑作のひとつと言えるでしょう。
1890年から1910年ころのヴィンテージの原酒が使用されています。ラリーテとは「稀な」と言う意味がありますが、その名に恥じない一品です。
ルモルトン1968は1968年から2010年1月に瓶詰めされました。これもルモルトン家の自家農園で栽培された洋ナシとりんごのみを使用して造られています。
味わいに特徴があるのは、洋ナシが30からなんと80%も使用するためです。