磯自慢の定価はいくら?入手困難な商品は?定価購入する方法も解説!

静岡を代表する銘酒「磯自慢」。洗練された味わいと希少性の高さから、日本酒ファンの間で圧倒的な人気を誇ります。
しかし近年では入手困難となり、定価での購入が難しい状況です。市場では定価以上の価格で取引されることも多く、正しい情報を知っておくことが大切です。
本記事では、磯自慢の魅力や定価を商品ごとに紹介し、なぜ価格が高騰しているのか、さらに定価で購入する方法や買取相場等についてもわかりやすく解説します。
磯自慢とは?

磯自慢(いそじまん)は、静岡県焼津市に蔵を構える「磯自慢酒造」が手がける銘酒です。
1830年(天保元年)創業で、現蔵元の寺岡襄社長は8代目。戦後の1957年には大吟醸酒を醸し、1978年に三増酒を廃止、1983年には純米吟醸酒の製造を開始するなど、早くから特定名称酒の品質向上に取り組んできました。現在では全銘柄が本醸造以上という徹底ぶりです。
磯自慢が広く知られるきっかけとなったのは2008年の洞爺湖サミット。世界の首脳が集う晩餐会で乾杯酒に選ばれ、国際的な注目を浴びました。その後は一流レストランや航空会社のファーストクラスでも提供され、名声を確固たるものとしています。
味わいは「透明感のある旨みと上品な香り」が特徴。特に「中取り」と呼ばれる部分だけを詰めた銘柄は、雑味がなくクリアで繊細な口当たりです。
酒米には山田錦や愛山などを用い、高級ラインでは35〜50%まで精米。スタンダードな本醸造や特別本醸造でも60〜65%と十分に磨き上げられています。華やかでバランスの取れた香味は和洋問わず料理を引き立てます。
磯自慢は1980〜90年代の吟醸酒ブームから現在の日本酒復興に至るまで、常に高い評価を得てきました。しかし生産量は限られており、その希少性がさらなる人気を呼び、今なお“プレミアム日本酒”として多くの愛好家を魅了しています。
磯自慢の定価を商品別に紹介!
磯自慢には多彩なラインナップがあり、それぞれ特徴や価格が異なります。また、公式サイトでは定価が表示されておらず、店舗によってばらつきがあります。ここでは、一般的な市場価格とそれぞれの商品の特徴を紹介します。
磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル
磯自慢を代表する銘柄といえば「純米大吟醸 ブルーボトル」です。青いボトルに詰められたお酒は、特A地区の田んぼで指定した山田錦を使用し、「古家」「常田」「西戸」といった区画名を冠したシリーズとして展開されています。これはフランスワインのようにテロワールを意識した酒造りであり、産地の個性をそのまま味わえる贅沢な一本です。
市場価格は約6,000円前後とされていますが、毎年数量限定で出荷されるため発売と同時に完売することも多く、市場ではプレミア価格で取引されることもしばしば。まさに磯自慢を象徴する一本といえるでしょう。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
純米大吟醸 ブルーボトル | 山田錦 | 40% | 約6,000円 |
磯自慢 純米大吟醸 愛山中取りグラッパブルーボトル
「愛山中取り グラッパブルーボトル」は、希少な酒米「愛山」を使用した特別な一本です。愛山特有のやわらかな甘みと芳醇な香りが引き立ち、口に含むとしっとりとした旨みが広がります。中取り部分のみを採用しているため、透明感と奥深さを兼ね備えた味わいに仕上がっているのが特徴です。
エレガントなボトルデザインも人気の理由のひとつで、贈答用としても選ばれることが多い銘柄です。市場価格は約10,000円前後ですが、実際にはそれを大きく上回る価格で取引されることも少なくありません。
特に入荷量が限られるため、見つけたら迷わず購入したい一本です。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
純米大吟醸 愛山中取りグラッパブルーボトル | 愛山 | 40% | 約10,000円 |
磯自慢 中取り 純米大吟醸 35 ビンテージ
「中取り 純米大吟醸 35 ビンテージ」は、磯自慢の中でも最高峰クラスに位置づけられる銘柄です。精米歩合35%まで磨き上げた山田錦を使用し、手間ひまを惜しまず仕込まれています。中取り部分のみを瓶詰めしているため、きれいな味の輪郭と雑味のない口当たりが際立ちます。
名前のとおり「ヴィンテージ」として熟成期間を経て出荷されるため、深みと複雑味が加わり、唯一無二の存在感を放ちます。
市場価格は約16,000円前後ですが、流通量は極めて少なく、プレミア価格で取引されることが多いお酒です。コレクション性も高く、日本酒ファン垂涎の逸品といえるでしょう。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
中取り 純米大吟醸 35 ビンテージ | 山田錦 | 35% | 約16,000円 |
磯自慢 中取り 純米大吟醸 35 アダージョ
「アダージョ」は、音楽用語で「ゆるやかに、落ち着いて」という意味を持ち、その名にふさわしい優雅な味わいが特徴です。精米歩合35%の山田錦を使用し、中取り部分だけを贅沢に瓶詰め。ふくらみのある旨みと柔らかな余韻が長く続き、飲む人の心を静かに満たしてくれる一本です。香りは上品で控えめながら、味わいには奥深い重厚感があります。
流通価格は約34,000円前後と高価格帯に属しますが、その希少性と完成度から国内外で高い人気を誇ります。ギフトや特別な日の一本として選ばれることも多く、日本酒の芸術品と称されるにふさわしい銘柄です。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
中取り 純米大吟醸 35 アダージョ | 山田錦 | 35% | 約34,000円 |
磯自慢 大吟醸 一滴入魂
磯自慢の中でも特別な存在として知られるのが「大吟醸 一滴入魂」です。蔵の最高峰「中取り純米大吟醸35」と並んで、磯自慢の技術力と想いを体現する銘柄といえます。山田錦を45%まで丁寧に磨き上げて仕込まれており、その結果としてクリアで透明感のある香味と雑味のない清らかな味わいが楽しめます。グラスに注ぐと、落ち着いた吟醸香が静かに立ち上がり、口に含めばシルクのようになめらかな口当たりが広がります。余韻は深く、長く続くのが特徴です。
市場価格は約6,000円ですが、流通量は極めて少なく、流通現場ではそれ以上の取引が一般的です。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
大吟醸 一滴入魂 | 山田錦 | 45% | 約6,000円 |
磯自慢 大吟醸純米 エメラルド

「大吟醸純米 エメラルド」は、美しい緑色のボトルが印象的な純米大吟醸です。
山田錦を50%まで精米し、純米ならではの米の旨みを大切に仕上げています。香りは落ち着きがあり、飲むと透明感のある味わいとほのかな甘みが広がり、すっと消えていく心地よさがあります。華やかすぎず上品で、幅広い料理に寄り添える万能さも魅力。
定価は約7,000円前後で、贈答用にも人気があります。ブルーボトルと並んで定番のラインとして知られ、愛好家の間で長年支持され続けている銘柄です。安定した人気と希少性から、入手困難になることも少なくありません。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
大吟醸純米 エメラルド | 山田錦 | 50% | 約7,000円 |
磯自慢 純米吟醸
「純米吟醸」は、磯自慢のラインナップの中でも比較的手に入りやすい定番銘柄です。山田錦を55%まで精米し、純米酒ならではの米の旨みと軽やかな飲み口を両立しています。香りは控えめで落ち着きがあり、食中酒として幅広い料理に合わせやすいのが魅力です。
定価は約5,000円前後と比較的手頃で、初めて磯自慢を試す方にもおすすめ。もちろん人気が高いため市場では品薄になることが多く、入手できれば幸運といえる一本です。気軽に楽しめる高品質な純米吟醸として、多くのファンに愛され続けています。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
純米吟醸 | 山田錦 | 55% | 約5,000円 |
磯自慢 吟醸
「吟醸」は、山田錦を55%まで磨いて造られる定番の吟醸酒です。香りは華やかさを抑えつつ、すっきりとした味わいで飲みやすいのが特徴。磯自慢らしい透明感のある旨みを楽しめるため、普段の食卓から特別な場まで幅広く活躍します。
定価は約2,800円前後と手の届きやすい価格帯ながら、品質は非常に高水準。日本酒初心者からベテランの愛好家まで幅広く支持されています。
入荷量は限られていますが、純米大吟醸系よりは手に入りやすいため、磯自慢を日常的に楽しみたい方に最適な銘柄といえるでしょう。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
吟醸 | 山田錦 | 55% | 約1,500円 |
磯自慢 特別本醸造・特撰
「特別本醸造・特撰」は、磯自慢の中でベーシックな位置づけにある銘柄です。山田錦を60%まで精米し、すっきりとした飲み口と軽やかな味わいが特徴。燗酒としても楽しめる柔軟さを持ち、幅広いシーンで親しまれています。
定価は約1,500円前後とリーズナブルで、コストパフォーマンスの高さが魅力です。磯自慢らしい上質感を手軽に味わえることから、普段飲み用に購入する方も多い一本。
流通量は限定的ですが、比較的見つけやすい部類に入ります。入門編としてもおすすめできる銘柄です。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
特別本醸造・特撰 | 山田錦 | 60% | 約2,000円 |
磯自慢 本醸造
「本醸造」は、磯自慢のラインナップの中で最も親しみやすい価格帯のお酒です。山田錦を65%まで磨いて造られており、柔らかな旨みと軽快な飲み口が特徴。冷やでも燗でも楽しめる万能さがあり、日常的に味わえる日本酒として人気です。
定価は約1,800円前後と手頃でありながら、一般的な本醸造とは一線を画すクオリティを誇ります。磯自慢の哲学である「妥協なき酒造り」が、最もベーシックな銘柄にも表れているといえるでしょう。
気軽に楽しみたい方はもちろん、贈り物やまとめ買いにも適した一本です。
商品名 | 使用米 | 精米歩合 | 市場価格(目安) |
---|---|---|---|
本醸造 | 山田錦 | 65% | 約1,800円 |
磯自慢の価格が高騰化している理由は?

磯自慢は市場価格と流通価格に大きな差が出やすい銘柄です。
その理由のひとつは「需要と供給のバランス」。磯自慢は生産量が限られており、特に中取りシリーズや大吟醸クラスは本数がごくわずかしか流通しません。
一方で、国内外の評価が非常に高く、2008年の洞爺湖サミットで乾杯酒に選ばれたことを皮切りに、世界的にも注目を集めています。さらに一流レストランや航空会社のファーストクラスで採用されるなど、ブランド価値は年々高まっています。
また、1980~90年代の吟醸酒ブームから現在の日本酒人気の復活に至るまで、常に高評価を維持してきたことも価格上昇の要因です。一般消費者にとっては入手困難な「幻の酒」となり、二次流通市場では市場価格の数倍で取引されることも珍しくありません。
特に愛山を使用した限定品などは希少価値が極めて高く、コレクター需要によってさらに価格が吊り上がっています。つまり、希少性とブランド力、そして国内外からの圧倒的な評価が、磯自慢の価格高騰を招いているのです。
磯自慢は入手困難?定価で買う方法は?
磯自慢は人気と知名度の高さから、定価で購入するのが非常に難しい銘柄です。しかしいくつかの方法を知っておけば、定価購入のチャンスを広げられます。まずおすすめなのは、磯自慢を正規取扱している酒販店や百貨店での予約や抽選販売に申し込むこと。特に中取りシリーズや限定酒は入荷数がごくわずかなため、予約販売を行っている酒販店もあります。
また、日本酒専門店や信頼できるオンラインショップでは、抽選販売や会員限定販売を行うことがあります。一方で、ネット通販やオークションサイトでは定価を大きく上回る価格で出回ることが多いため、定価購入を希望する場合は注意が必要です。
確実に入手するには「正規販売ルート」と「情報収集」がカギとなります。
「磯自慢」は買取に出すのがおすすめ
もし手元に磯自慢があり、飲む予定がない場合は買取に出すのがおすすめです。特に純米大吟醸や中取りシリーズなどは高価買取が期待できます。希少価値が高いため、定価以上の査定額が付くケースも少なくありません。当社では、電話・LINE・オンライン・出張・実店舗と幅広い方法で簡単に査定可能。即日現金化やキャンセル無料に対応しており、独自の販売ルートを活かして高価買取を実現しています。
他社と比較してもスピード感と査定額に優れており、安心してお酒を売却したい方に最適です。特に入手困難な磯自慢は需要が高く、買取市場でも常に人気のあるジャンルです。
ファイブニーズの「磯自慢」買取実績
当社「ファイブニーズ」では、これまで数多くの日本酒を買取してきました。特に希少性の高いブランドについては高額査定となるケースが多く、希少性の高い限定酒では定価の数倍で買取成立する可能性があります。高く売るポイントとしては、ラベルや外箱の状態を良好に保つこと、そして未開栓で保存状態が良いことが挙げられます。また、まとめて査定に出すことで単品より高い査定額になる場合もあります。
磯自慢は常に需要が高いため、売却を検討している方は早めの査定がおすすめです。詳しい相場を知りたい方は、ぜひ当社にご相談ください。
買取日 | 買取商品 | 買取価格 |
---|---|---|
2024年12月29日 | 磯自慢 エメラルド 大吟醸純米 山田錦 720ml | ¥1,000 |
▼磯自慢の買取:磯自慢を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
磯自慢は、静岡を代表する銘酒として国内外で高く評価され、洞爺湖サミットの乾杯酒にも選ばれた名酒です。その透明感ある味わいと希少性から、今なおプレミアム日本酒として多くの人を魅了し続けています。しかし生産量が少ないため入手は困難で、定価購入には正規ルートの活用や情報収集が不可欠です。一方で、未開封の磯自慢は高価買取の対象となり、特に限定品は定価以上の査定額も期待できます。
購入・売却どちらの面からも価値あるお酒、それが磯自慢です。